むかしむかし…

それはそれは美しい
美少年がおったそうな。


彼は

出雲でスサノオに倒されたはずの

実は生きのびて
とある女性を孕ませて
生まれた子とも言われ


性格はわがままで乱暴者で

しかしたいそうモテたのだが
女にとても冷たかった…


そしてその美少年は


ヤマタノオロチの血か

神の怒りにふれたのか

多くの女性たちの怨念か


ついに鬼と化してしまったのじゃ…


時を経て

鬼はやがて


現在の

福島県「安達太良山(あだたらやま)」
に住み


人を食べ

村人から恐れられていた…


自分より強い者がいないこの地で

つまらなくなった鬼は


西へと向かい


京の都へとたどり着き

大江山に城を持ち
日本中の鬼たちを子分にして

京都で次々と人間をさらって
食べていたそうな…


日本三大妖怪に入る
その最強の鬼は

酒好きなのもあり

「酒呑童子(しゅてんどうじ)」と呼ばれた。


時は平安時代…


最強の鬼
酒呑童子に

陰陽師「安倍晴明(あべのせいめい)」や
源氏四天王が

戦いを挑んだ。


そして激しい戦いの末

酒呑童子はついに首をはねられたのだが


その首は安達太良山まで飛び

最期をとげたそうな…


今もこの近くの寺には

酒呑童子の墓があるのだ。


時は同じく平安時代…


京の都に

これまた美しい姫がおったそうな…


その美しい姫はやがて

女の子を産んだのだが


その子は生まれながらにして

不治の病だったという…


その病を治すには

胎児の心臓が必要と言われた姫は


娘を残し

お供をつれて

胎児の心臓を探す旅に出た…


しかし胎児の心臓が

手に入ることなどはなく


手がかりもないまま

長い月日だけがすぎていった…


そんなある日…


姫とお供が

この安達太良山の宿に泊まっていると


その宿に

若い夫婦が転がりこんできた…


その夫婦の嫁は妊娠しており

しかもかなり衰弱しており


このままでは

妊婦もおなかの子供も

死んでしまうかもしれない状況だった…


それを見た姫のお供が言った…


姫!これは胎児の心臓が手に入る

またとないチャンスです!


きっとこの娘は助からない!

やってしまいましょう!!


姫はしばらく悩んだ…


しかし決心すると

私がやるわ!と


その夫婦の夫が

助けを呼びに行った隙に


妊婦のおなかをかっさばいて

胎児を取り出してしまった…


その直後

姫は気づいた…


この娘は

京都に残してきた


不治の病の我が子だと!!


それほどの時がすぎていたのか…

こんなに大きくなって…


この子の為に

長い旅をしてきたのに


その子を

自分の手で殺してしまったことで


姫は精神に異常をきたしてしまった…


それからというもの


この地に住みつき

我を失った姫は


旅人を襲い

人を食べる妖怪


「鬼婆(おにばば)」と呼ばれ

人々から恐れられた…


しかしそんな鬼婆も

やがて倒され


そんな鬼婆を祭る塚が今も
この FORTUNE ISLAND の地にあるのだ。


ちょっと違うかもしれませんが

これが僕が記憶している
日本昔話か何かでも聞いたことがある話で

この安達太良山にまつわる話だそうです!


いや~面白いっすね~!!


こういう面白い物語がある場所
他にももっとないかな~!


そんな安達太良山に
今回初めて一緒に登りに来たのは

さなとあゆなとゆーくです!


ちょっと天気が悪かったけど

これはこれで

楽しかったね~!