TODAY'S
 
水曜日が消えた


中村倫也さんが7人の多重人格を演じ分ける作品。曜日ごとに人格が入れ替わる為、

お互いの人格の事を曜日で呼んでいる。

他の作品で何かと中村倫也さんの演技が好きだったりしたのとアマプラで評価が高かったので視聴。


 演出

ちょくちょく挟まれるイメージ映像で、ブーケから散るバラの花びらの枚数が多すぎたり、図書館でいきなり大声を出したり、演出が正直受け入れられなかった。リアリティが無さすぎてそっちが気になってしまう。

また、重大なことを隠しているように意味ありげに演出をしているのだが、当たり前のオチに帰結しているので、演出がやけに陳腐に見えてしまった。


 ストーリー

題名の通り水曜日の人格が消えて、最初は初めての水曜日を楽しむ火曜日。

でも少しずつ異変を感じ始める

そんな感じのストーリー

ミステリアスにしたくて情報を絞りすぎてる感じがします。

その割にオチがそんなにインパクト無かったので、ストーリーとしてはあまり好きじゃないですね。


 演技

中村倫也さんの演技は全然良いんですが、正直2人分しかほとんど演じ分けてないんです。

最後にチョロっと7人分を

見せていただけるのですが、

どうせ中村倫也さんでやるなら

もっと演じ分けのシーンがたくさんあったほうが

良かったなと。

実力出し切れてない気がしてもったいないな〜って思いました。


 まとめ

最終的なオチについては

まぁ納得できなくもないので

悪い作品では無いし、

演技も7人演じ分けがチョロっと観れたので

満足とはいかずも及第点。


ただどうしても多重人格の演じ分けだと、

スプリットのジェームズマカボイのような

多彩で引き込まれる演技ではなかったと

感じてしまう。

ジェームズマカボイが好きなだけの可能性もありますがw

それにしても二つの人格を演じ分けるというなら、

「真実の行方」のエドワードノートンくらい

にして欲しかったな




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ミッドサマー

へレディタリー〜継承〜の監督の二作目の長編映画

へレディタリーに関しては「21世紀最高のホラー映画」と評されており、私も見ました。

グロいシーンはあるものの確かに演出が素晴らしく、じっとりとした怖さのある作品なのでホラー好きの私としてはこちらもオススメ

前書きが長くなりましたが、ミッドサマーも良いホラー映画でした。



 演出

この映画はとにかく不安を煽る演出のオンパレードです。

音楽や何気ない映像などかなりのシーンに不安を煽る演出がなされていると思いました。


映像では、例えば旅行先に向かう車の進行を撮ったシーンは、映像を天地逆転して流し続けます。

短い時間なら感じないのですが、長く流されると足元に何も無いように感じられ不安を感じます。

他にも旅行先の景色をとにかく綺麗に撮り、

一点のシミもないように表現することで、

逆に「汚せない」とかの強迫観念みたいなものを呼び覚まされます。


音では何かと赤ちゃん(?)の泣き声が

多用されています。

これも人間の本能に不安感をもたらす音だと思います。


他にも現地の人が主人公達のパーソナルスペースへ簡単に入ってきている描写とか距離感などこれもじんわり不安感を誘う


これらの演出のおかげで、映像や音楽などは綺麗なのに怖い映画に見えるのです。

もちろんホラーだと思って見てるので予想している部分はあるのでしょうけど、それにしてもあれだけ不安感を煽られるとラブストーリーの映画でも怖い感じがするかもです。


 演技

演出が素晴らしいので役者さんの演技は正直どうでもよかったww

もちろん上手なんでしょうけど、それ以上に演出に興味がいってしまった。



 脚本

物語に関しては風土史というか

そういう「しきたり」が中心に置かれていて、

常識が違う人達の常識を少しずつ知っていく。

もちろんその「しきたり」はホラーな内容で

そこから「へレディタリー〜継承〜」のようなグロ表現が出てきます。

主人公は、精神的に不安定で不安を感じやすい。

薬物のせいで映像がグルングルン回るシーンなどもあります。これがまた不安感を煽るw


 まとめ

兎にも角にもこの映画は不安感をテーマにしていると思います。ゆえに好みが別れると思います。

でもあの不安感を煽る演出の数々まさに怖いもの見たさで観てみて欲しい映画です。

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マトリックス

マトリックス

言わずと知れた名作映画

1999年、つまり22年前の映画ですが、古さは一切感じないスタイリッシュかつ骨太脚本の映画です。

シリーズの新作

「マトリックス レザレクションズ」

も今年末に公開でございます

ネタバレてんこ盛りです



 脚本

まずは何より設定の凄さ

「知覚しているこの世界は全て脳に送られた電気信号であり、実在はしない」

これはぶっ飛んでます。

GHOST IN THE SHELL」から影響を受けたと言われてますが、そこからさらに進化してる感じがします。

学説的にはニックボストロムの

シミュレーション仮説なるものがあり、

これがマトリックス発案の原点なのだとか。

最近はイーロンマスクとかがそれが正しいと言っているとかなんとか正しいがどうかは知らんけど、素晴らしい映画ができるならそれだけで十分w

私にとっては「GHOST IN THE SHELL」の方が馴染みがある。マトリックス見ると「GHOST IN THE SHELL」が観たくなって、「GHOST IN THE SHELL」観るとマトリックスが観たくなるの無限ループ


 演技

それはさておき演技。

キアヌリーブスに至っては他作品でもわかる通り、めちゃくちゃ上手です。

またアクションに関しても言うこと無しです。

ただ、私が一番好きなのはモーフィアス役のローレンスフィッシュバーン。

細やかな仕草の中に役において必要なカリスマ性を感じさせるものがたくさんあります。

例えば腕の組み方。後ろに組むあの腕の組み方に独自性?オンリーワン?を感じます。絶対前に組んだ方が楽w

マトリックスという映画は、

もちろんアクションやVFXがすごくてそこが一番の見どころなのは間違いないのですが、

ただアクションだけの映画にならなかったのは

キアヌリーブスやローレンスフィッシュバーンの

絶妙な演技があったからだと思います。


 演出

あと忘れちゃいけないスタイリッシュさですね。

22年後に観ても古くなっていないカッコ良さが随所にあります。

マトリックスに侵入する際の衣装やそれぞれ違うサングラスのデザインなどカッコいいもののお祭りです。

かなりバッチリ決まった格好なので、ともすれば決めすぎて滑稽になりかねないと思うのですが、滑稽にならない様に映像スピードや撮り方(スローや侵入シーンの回転したカットなど)や音楽でその格好が自然である事を感じさせる演出をしてると思います。


今さら言うことではないけども良い作品!