
ミッドサマー
へレディタリー〜継承〜の監督の二作目の長編映画
へレディタリーに関しては「21世紀最高のホラー映画」と評されており、私も見ました。
グロいシーンはあるものの確かに演出が素晴らしく、じっとりとした怖さのある作品なのでホラー好きの私としてはこちらもオススメ
前書きが長くなりましたが、ミッドサマーも良いホラー映画でした。
演出
この映画はとにかく不安を煽る演出のオンパレードです。
音楽や何気ない映像などかなりのシーンに不安を煽る演出がなされていると思いました。
映像では、例えば旅行先に向かう車の進行を撮ったシーンは、映像を天地逆転して流し続けます。
短い時間なら感じないのですが、長く流されると足元に何も無いように感じられ不安を感じます。
他にも旅行先の景色をとにかく綺麗に撮り、
一点のシミもないように表現することで、
逆に「汚せない」とかの強迫観念みたいなものを呼び覚まされます。
音では何かと赤ちゃん(?)の泣き声が
多用されています。
これも人間の本能に不安感をもたらす音だと思います。
他にも現地の人が主人公達のパーソナルスペースへ簡単に入ってきている描写とか距離感などこれもじんわり不安感を誘う
これらの演出のおかげで、映像や音楽などは綺麗なのに怖い映画に見えるのです。
もちろんホラーだと思って見てるので予想している部分はあるのでしょうけど、それにしてもあれだけ不安感を煽られるとラブストーリーの映画でも怖い感じがするかもです。
演技
演出が素晴らしいので役者さんの演技は正直どうでもよかったww
もちろん上手なんでしょうけど、それ以上に演出に興味がいってしまった。
脚本
物語に関しては風土史というか
そういう「しきたり」が中心に置かれていて、
常識が違う人達の常識を少しずつ知っていく。
もちろんその「しきたり」はホラーな内容で
そこから「へレディタリー〜継承〜」のようなグロ表現が出てきます。
主人公は、精神的に不安定で不安を感じやすい。
薬物のせいで映像がグルングルン回るシーンなどもあります。これがまた不安感を煽るw
まとめ
兎にも角にもこの映画は不安感をテーマにしていると思います。ゆえに好みが別れると思います。
でもあの不安感を煽る演出の数々まさに怖いもの見たさで観てみて欲しい映画です。