第801話「2023年の雇用動向の予測と考察(前編)」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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はたらく女性/育児とお仕事がメイン・コンセプトのハケン会社オフィスタです。
ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 

 慌ただしい年末も過ぎて、あっという間に2023年に突入です。毎年感じることですが改めて振り返ってみると昨年も色々ありました。職員から1年を振り返っての感想や意見を収集し具体的に紐解き考察してオフィスタからの視点でみた2022年の振返りと、そこから毎年恒例の2023年の雇用関連の予測をしてみたいと思います。

 

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【2022年に感じたこと】

 

昨年起こるであろうと去年の今頃に予想したことは、

①『雇用調整助成金がなくなり求人募集も減る、一方で失業者が一気に増大する』

②『社会保険法の変更により扶養内のお仕事が去年よりも一層減る』

と書きました。

 

 失業率は昨年末時点で2.5%とそれほど世間を圧迫する大事件とはなっていないようでした。実際はコロナ禍のここ数年は増えてもいないし減ってもいないといった感じでしょう。感覚的には働きたくても働けないという就職困難者が多いというより、働かなくても生活できるレベルに居る者が働いていない(又は働かなかった)印象を受けます。要するに、コロナ禍だし…と主婦層を中心とした方々の専業主婦化が増えたというべきかもしれません。求人募集は国の発表によると「増えている」そうなので予想はハズレたようですが、皆さん既にご存じのように介護・運輸・建設で深刻な人材不足が起きており、これが数値を押し上げているということです。求人倍率は昨年9月時点で1.34倍ですから失業者全員に行き渡るだけの雇用需要があると表向き報道されていますが、介護3.2倍、建設5.9倍に比べて事務職0.32倍です。これは介護職ならあなたを採用したいという企業は3社もありますが、事務職に就きたいなら10人中3名しか職に就けない状況を意味しています。

 

 社会保険法の適用拡大により扶養内のお仕事が一昨年より更に減ると予想していましたが、施行されたのが10月1日でしたのでまだそれほど実感がなかったのかもしれません。ただ、夏頃から「週2~3日の仕事が見つかりません」という声は多くの求職者から聞かれるようになっていました。正確には「週2~3日」のお仕事がないのではなく「扶養内」で働けるお仕事がないというのが正解です。この現象は年をまたいで3月の確定申告後、つまり今年度に深刻化してくる問題と考えます。

 

(次回後編につづく)

 

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