第727話「リスト屋の必要性と問い合わせフォームへの迷惑DM」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 

 企業の問い合わせフォームに営業広告のメールを打ってこられて困ったという経験はありませんか。会社のメール管理をしている方なら一度は見たことがあるのではないでしょうか。最近顕著に見かけるようになりましたが、お客様用の問い合わせフォームを使って営業DMを送ってくるという行為はDMというよりも最早迷惑メールでしかありません。

 

 会社であれば営業DMを打つのは理解できるのですが、メールやFAXでのDMは昔からある手法です。ここ近年見かけるようになったのが問合せフォームに営業内容を書きこみアポイントのお時間を頂けませんかという趣旨のものである。問い合わせフォームなので確かに一度は見るかもしれないが一瞬で削除する企業担当者が多いでしょう。

 

 コロナ禍でどの企業も営業に苦戦しています。従ってDM広告を打つことは非難しませんが、この問い合わせフォームを使った営業DMが蔓延っているのだけはどうにも嫌悪感しかない。普通にメールで届いた営業DMはたまに読むことあります、興味が持てたら問い合わせすることもあります、実際にお取引きして助かった縁もありました。しかし、問い合わせフォーム型のDMだけはどうにも読む気にならない、癪に障ると言った方がいいかもしれない。本来の目的外にWEBサイトが利用されていることへの苛立ちとでも表現したい。こんなDM流したところで企業好感度下がるだけの気がするし、営業効果が出るとは到底思えない。普通にメールでDMを出すならまだしもこのフォーム型DM使っている企業の気が知れない。…と思っていたら本日こんなメールが届いた。

 

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営業ご担当者様

 

突然のご連絡失礼いたします。株式会社■■■■の▲▲と申します。

昨今、ホームページのお問い合わせフォームに営業の文章を送信する『お問い合わせフォーム投げ込み』が流行しております。

弊社では約200万件の法人リストを保有しており、業種・従業員数・URL・資本金等様々な項目がございます。

ホームページURL情報に関しましても約90万件程ございますので、上記のような項目から御社のご希望に沿ったリストを抽出することが可能でございます。

少しでも興味をお持ちの方は、ぜひご連絡いただければ幸いでございます。

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 業者メールキマシタ!どこでかき集めたのか200万件もリスト持っているらしい。当然、当社もその中に入っているからこうしてDMが来ているのだろうが、どうやらこういう業者に頼むと問い合わせフォームにバラまいてくれるらしい。料金は書いていないので問い合わせない限り秘密らしい。

 

 DM代行業者自体は珍しくないし、どこの企業だってDMくらい出すでしょう。現にFAX代行業者などは当社でも度々リストを購入して利用しています。DMを出すと、「当社のメールアドレスをどこで入手したのか」とか「当社のFAX番号はどうやって調べたのか」とよく尋ねられることはありますが、「リスト屋が普通に販売してましたよ」と正直に答えることにしています。今の時代、個人や企業の情報(ましてやURL・メアド・電話・FAXなど彼らプロにしてみれば容易に入手できるのでしょう)は全国の殆どのリスト屋が今や当たり前のように収集し保有し販売していると考えた方がいいでしょう。個人情報、個人情報と騒がれているにもかかわらず勝手に情報収集してそれを売って合法だというのですからリスト業界の仕組みがどうなっているのか理解に苦しみますが、業として適正に成り立っているのであれば営業戦略として利用するのもまた利ありです。企業や個人単位でナーバスになったところで既に日本中のリスト屋に流出して回りに回っていて、そのことを知らぬは当の本人や企業だけというのが現実かと思うと空しい限りですが、ともかく企業側にとってもリスト屋の存在はそれはそれで有効活用できるありがたいものでもあるはずです。余談ですが昔、リスト業者に当社のFAX番号が載っていたそうなので削除依頼をしたところ、「全国のリスト屋に日々流通しているからウチのリストから削除したところで他にリスト屋は何万社とあるからそれ全部削除しない限りオタクへのDMが止まることはないよ」と言われたことがあります。たった1通でもDMが届いたとしたら、もうその人の情報は日本中のリスト屋に出回っているわけで今後様々なDMが届くことを停止することなど物理的に不可能らしいです。

 

 リスト屋やDM広告自体を非難する気はないですが、当社は問い合わせフォーム型広告だけはやりたくない。広告を打つのも貰うのも遠慮したい。受信を防ぐ手段はロボット判別を入れるのが有効らしいですが問い合わせフォームを利用するお客様の手を煩わせることにもなるのでどうしたものかなと思っています。

思うにリスト屋とは、時に企業に必要とされ重宝される反面、一方で企業から嫌われる存在のリスト業者って一般人からすると謎多き何となくダークな世界を想像してしまいますが当社はリクルート系列のリスト屋を使っています。他にも大手通販企業や大手電話通信企業などの子会社にリスト販売会社が存在しますが合法は合法なんだと思いますので当社でもたまに利用しています(親会社が個人情報たっぷり持っている企業ばかりというのが何とも…)。よくわからない世界ですが、いずれにしても個人の情報を売買するというのは合法であろうがなかろうがクレームも多そうだし因果な商売なのだろうなと想像します。

 

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