コロナウイルス感染症の影響もあり自宅で働くスタイル(いわゆるテレワーク)が注目を浴びてきました。しかし、世間でテレワーク、テレワークと騒がれているほど実際に効果・成果は上がっているのでしょうか。わたしもテレワークを導入してみましたが全く成果が上げられず、なんだかんだいいながら会社に出勤して、従来通りアナログな勤務スタイルが性分に合っているように思いました。テレワークでは仕事ができないとは決して言っていません。非効率で生産性が悪く面倒臭いと言っているだけです。テレワークのここが苦手という点は、
(1)メールのやり取りが面倒臭い
全社員が自宅の机にずっと張り付いているなら良いのかもしれませんが、自宅にいればそうもいかないでしょう。目の前にいれば「あれどうなった?」と話せば1秒で済み「それFAXしましたよ」と1秒で回答が返ってくる。正味2~3秒の出来事ですが、これをメールでやってみます。“あれ”ではわからないので「先日、山田商事から商品がいつ届くか聞かれていた件はどうなりましたか」とメールで打って送信まで1~3分。いつ返答メールが来るかなと待つこと3~5分。「昨日FAXしてあります」と返ってくる。この5分って何なんだろうと思う。5分ならまだいい。こんなメールのやり取りを10本~15本していると、徐々に返って来る間隔が長くなる。皆さんも経験あるだろう。次第に1時間、2時間、3時間と返信が遅くなり、目の前で話せば正味5~6分の会話も何故か半日作業になる。面倒くせー・・・となるわけです。
部下からあーだこーだブチブチと文句言われ「うるせーな、いいからやれよ」と食事でもしながら冗談半分で会話することは日常あるでしょう。それがメールでブチブチ何本も送られて来るとウザい。「うるせーな、いいからやれよ」とメール文章として送ると真面目に捉えられるらしく、メールは冗談が通じないようなので最後に(笑)とか付けないとパワハラになるらしい。面倒くせー。
(2)テレビ電話
なら相手が見えて直接話せるTV電話ならいいのではないかと思いますよね。試してみました。相手と顔が見えて話せるというシステムを導入しました。これは便利だー、もう営業で外回りいく必要ないじゃん!と喜んでいたのも束の間。
相手とつながるまでが面倒くせー。IDやらパスワードやら、相手に通知する入室パスみたいなものを送ったりとか、目の前で話すのだからセキュリティなんかどうでもいいから1秒でつないでくれと言いたい。結局、見ず知らずの人と面接やろうと思ったらなんだかんだでスタートまで10~15分はかかる。PCに苦手な方だと、映らないと電話がかかってきて2人で「何でだろう」とすったもんだして結局つながるまで20分かかって、面接5分とかくだらない結果になることもある。よくテレアポで「2~3分だけTV電話でいいですか?」とか言われるが、「営業に訪問してくれるなら聞いてもいいが、ネットで会うのは嫌です」と断っている。IDやらパスワードやらスタートまでの道のりが面倒すぎて、とても訳のわからない製品の売り込みを聞くためにそんな労力かけられない。そんなテレアポを聞かされるために業者とURLがどうのこうのパスがどうのこうのとすったもんだしている無駄な時間を部下に見られるのもこの上なくみっともない光景である。
しかも、実際に使ってみてわかったのは、相手の声が非常に聞き取りにくい。目の前で普通に会話できるなんてレベルではなく、「え?」とか「は?」をお互いに連発しているのは皆も経験あるだろう。目の前で会話した方がどれだけ楽かと思います。特にジョークなどはTV電話で言うと全く受けないのは何故だろう。逆にジョークいわれても突っ込む気にもならないのはなんでだろう。所詮はバーチャルで、人と会話しているわけではないからかな。
(3)営業は訪問&目の前で話さなければ絶対に無理だと思う
テレワークで新規開拓や飛び込み営業は絶対に無理だと思う。既存の会社とやりとりならまだしも、見ず知らずの会社と新規取引きで成果を上げられるとは到底思えない。ネット通販などの小口なら可能だと思うが、数千万円~数億円規模の企業の取引きがテレワークでできるとしたら、まさに新時代の幕開けだと思います。逆に大口取引は従来通り面と向かって交渉するアナログ式であるならば、あーやっぱりそれが仕事っていうもんだよね…とわたしは嬉しく思います。汗水たらして外回りした苦労が、エアコンの聞いた中でTV電話で出来たらそりゃ理想ですが、世の中そんな虫のいい話があるわけないんですよね(やろうと思えばできるでしょうが、現実論では無理という意味)。
デジタルもアナログも両方上手に付き合っていこうと思いますが、なんでもデジタル、デジタルの風潮は間違っているし、そうしたいのはデジタル化することで利益を得られる製品メーカーやソフト開発会社などがそういっているだけで、確かにTV電話など可能性はあるしやろうと思えばできます、ただ逆に言えばそれだけ。出来るというだけであって、やろうという気は起きない、それが日常世界であり現実世界なのだと思います。昔、ノートPCでTVが見れるというものが新発売されて「これがあればもう家庭にTVいらないじゃん、TV売っちゃおうかな」と喜んで即買いしたが、「あ、地震だ!TV付けよう…」PC電源オン、ウイーンということ数分、起動画面が出るも数分間は砂時計マーク、TVがつくのは4~5分後(時にはアップデートしますとか20分なんかやっているときもあった)。対して目の前のTVはリモコンスイッチONで1秒で見れる。出来るというだけで、実用性があるかどうかは別物ですね。TV売り払わなくてよかったーって思った記憶があります。なんかその時の記憶がこのテレワーク騒動においてふと思い出されたのは何故だろう。「テレワークできるのでもう事務所なんかいらないですよ、事務所借りて家賃払うなんてもう今の時代無駄です」とか言っている早とちり社長もいるようですが、そんな虫のいい話は世の中ないから、くれぐれも早まるなよと言いたい。
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