最近、求人誌や求人サイトでよく見かけるようになってきました「履歴書不要」という文言ですが、これってどういうお仕事が多いのでしょうか。本人の名前も、どこに住んでいる方なのか、どういう学校を卒業して、どういう職歴の人でどういうスキルを持っている人なのかが、一切わからない状況で採用されてお仕事に就けのだとしたらすごいな~と思います。
わたしがすごいな~と思うという事は、こんな虫の良い話はないという意味で書いています。もし貴方が企業の人事採用担当者だったとしたら、自分の会社で必要な人材をどうやって探しますか?履歴書も見ずに採用できると思いますか?どこの誰かもわからない人を雇用できますか?ちょっと考えれば皆さんわかることなのですが、履歴書不要という文言はなんとなく楽で便利なイメージがありますよね。履歴書を作って欲しいと言うと「面倒くさい」という求職者がそれだけ多いという事です。昔から面倒くさがりは多かったのですが、企業はそういう就業熱意のない人材には今まで見向きもしなかったのですが、最近は人手不足でなりふり構っていられなくなったので面倒くさがりをなんとかその気にさせるために最も効果的なのが「履歴書不要」なのだと考えます。履歴書不要ということから大体以下のようなことが想像できます。
①履歴書が本当に不要であるということは“誰でもよい”仕事。いわゆる使い捨てといわれるポジションのお仕事なのではないかと思います。まさか、履歴書不要で大企業だったり重要ポストに就けるなんて思っている人はいませんよね。せいぜいアルバイト学生レベルの立ち位置かな…と思います。
②更に上記のアンダーグラウンド絡みのいわゆる“やばいお仕事”といわれるもの。無免許のもぐりの派遣会社等はそもそも履歴書なんていりませんからね。余計な情報はむしろ持っていない方がいいというケースですね。
上記の2つはかなり特殊なレアケース。実際には履歴書不要は以下に大別されると思います。
③履歴書は不要だが、登録会など会社なりどこかに足を運ばなければならず、結局はそこで履歴書の作成を余儀なくされる。要するに登録会に足を運ばせるための目くらましが“履歴書不要”の文言の意味であるケース。派遣会社の求人募集に“履歴書不要”が多いのはこのため。
④履歴書は不要だが、キャリアシートなりプロフィールシートなり、要するに履歴書という呼び名ではないが履歴書にほぼ似たような関係書類なりフォーマットなりがあって、結局それらが必要というケース。要するに物は言いようの部類。
普通に考えれば履歴書不要で就業できるなんてことはないわけですから、求職中で真面目に就業したいと考えている人は履歴書を面倒くさがらずにちゃんと作りましょう。ただそれだけのことではないのかなと思います。企業が知りたいのは履歴書の中身ではなく、就業熱意があるかどうかですからね、そういう人材をどこの会社も欲しがっているということをお忘れなく。
上記①~④以外の「履歴書不要」があったら後学のためにも是非教えてください。
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