高級時計の代名詞と言えばロレックスが挙げられますが、最近は品薄で入手困難と聞きます。ロレックス正規店でも人気商品は手に入らず、結局はヨドバシカメラやビックカメラなど大手量販店経由で(定価よりも高値にはなるが)購入するしかないのが現状のようです。ロレックスは昔からこのような生産数量調整で価値の調整をしていると聞きます。
腕時計ってなんとなく目に入ってしまうアイテムなので、求職者や企業担当者など打ち合わせの際に「この人いい時計つけてるな…」とかやっぱり思ってしまうわけで、さりげなくアピールするブランド力を持っているのもロレックスの強みです。オメガ・カルティエ・ブルガリ・ティファニー・ピアジェ・Fミュラーなど数あれど知名度でもロレックスが頭一つ抜け出している感じがします。女性がロレックスを着けていると何故か目を引きます。おそらくロレックスはそのロゴやフェイスを見なくても象徴である王冠マークが有名なため、ブレスレットなどで一目でロレックスを認識できるからとも思えます(ブレスレット部分一つとっても美しいつくりだと感じます、だから目を引くのかしら?)。
女性の場合は小ぶりなデイトジャストやスポーティなヨットマスターなどが人気のようです。男性の場合はビジネスシーンで着けるのか、カジュアルで着けるのかで購入が変わりそうです。ビジネスであればやはり男性もデイトジャストが無難なところで、カジュアルに考えるならサブマリーナやデイトナといったところが人気筋。でもこんな高級時計を何本も所有してシーンに応じて使い分けられるなんて庶民には難しい。ビジネスでもプライベートでもどちらのシーンでも比較的使いやすいモデルとして男性に人気なのが、サブマリーナとエクスプローラーⅠです。どちらも超人気商品ですのでご存知の方も多いことと思います(人気と品薄でH30年夏現在でロレックス正規店で入手購入するのはまず不可能だと思われます)。写真右がサブマリーナ、写真左がエクスプローラーⅠです。どちらもデイトナほど主張し過ぎず、デイトジャストほど堅苦しくなくといったところで、スポーツタイプのロレックスとしての定番であり使い勝手が良いのが特徴です。スーツにもカジュアルにも合わせやすいと思います。サラリーマンがどちらを選ぶか悩みに悩みまくると言われている正に二強です。
【サブマリーナ】
写真はデイトというモデルですが、そもそもサブマリーナにはカレンダー機能はありません。3時の位置にカレンダー機能がないものをサブマリーナ(ノンデイト)と呼び、カレンダー機能が付いたものをサブマリーナデイトと呼びます。デイト機能がないものが一応本家サブではありますが、カレンダー機能は必要性の有無が各人違うので好みによって選べばよいと思います。個人的にはノンデイトの方がスッキリしていてスタイリッシュ感があるので好きです(他にカレンダー部分を拡大するためのレンズのプックリした膨らみがあまり好きではないのと、デイトを合わせる手間が面倒という理由)。サブは世界一有名な防水性能時計といえるでしょう(防水時計というと皆この形状に似ているものが多いが、元祖はサブマリーナである)。映画007でショーンコネリーが白のタキシードに合わせたことでも有名で、フォーマル・スーツでも耐えられることが証明された(ちなみにその時のサブマリーナはジェームスボンドモデルと呼ばれ今や数千万円のレアウォッチになっている)。実際にこれを着けて海に潜る人はそうはいないと思うので、防水性能は飾りと言ってしまえばそれまでだが、何故かダイバーズウォッチは今も昔も人気ですね。
【エクスプローラーⅠ】
こちらもスーツでもカジュアルでも耐えられる使いやすいスポーツタイプ。TVドラマでキムタクが着けていたこともあり日本では非常に人気があります。3・6・9の数字だけを配したシンプルなのですが視認性に優れていて時計とはこうあるべきという典型的なフェイスをしています。元々は人類初のエベレスト登頂を果たしたE・ヒラリー卿の腕に着けられていたことで一躍デビューした冒険ウォッチでタフな環境に強いというのがウリです(登頂時に本当に使用していたかは疑問視されているが)。その後、エクスプローラーⅡという探検ウォッチ(主に洞窟探検用とのこと)も開発され販売されていますが、姉妹シリーズなのに見た目も機能も全くの別物となっています。このエクスプローラーⅠは、一見ありきたりで地味ですが手に取ってみると何とも言えない高級感に満ちていてロレックスの不思議な魔力を感じさせる逸品です。デイトナや金無垢デイトジャストのように派手さはないですが、さりげなく身につけるロレックスとしてお洒落だと思います。小ぶりの36mm盤のモデル(旧タイプ)は男性にも女性にも好評で夫婦のシェアウォッチとしても人気です。
ロレックスというとデイトナや金ピカやダイヤモンド装飾など派手なバブリーのイメージもあるかもしれませんが、一見地味で落ち着いているけれどさりげなくその魅力を十二分に秘めている高級時計として、サブとEXⅠを紹介してみました。男性向けでベタな商品ですが、シンプルイズベストを地で行くようなどちらもロレックスの中でも歴史あるモデルで、デイトナなどに比べて比較的手が届きやすい価格帯(容易に買える値段とはとても言い難いが…)で、且つ人気があるため資産価値が落ちない、ビジネスで着けても嫌味にならない、普段使いでも堅苦しくならない・・・などの理由で使いやすいといった利点があり、年代問わず幅広く人気があるわけです。最近はスマホがあれば時計は要らないという若者が増えているそうですが、スーツにネクタイのようなもので、時計は社会人の象徴(シンボル)と言えるかもしれませんよ。男性も女性も意外と見ていないようで見られているもの、それが「時計」というアイテムですから気を付けましょう、特にビジネスシーンでは。
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