第520話「人材不足の世の中ですか?」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 

先日面接したスタッフさんから、「どこの会社も倍率が高くて内定が取れない」とのこと。世の中では人材不足が叫ばれていますので、てっきり労働者は引手あまたかと思いましたがそうでもないようです。TVや新聞ではどこも人手が足りていないと聞きますがそんなことはないのかと尋ねると、「それは条件が悪かったり、人気のない業界・業種の話であって、大手企業はじめ人気の募集には数十倍の応募倍率がつきますので、内定を取るのは狭き門なんですよ」とのこと。なるほど、いわれてみれば人材が足りていないと報道されているのは、コンビニや飲食店・介護・建設といったいわゆる不人気業種ばかりの気がする。女性の場合、事務職は人気なので、内定を取るのは一苦労なのだそうです。

確かに事務職(デスクワーク)は女性の中途採用として、社員・パート・アルバイト・派遣を問わず人気の部門です。一昔前に比べると、応募倍率はともかくとして、内定を取れる人材と取れない人材がハッキリと分かれてきているように思う。巷で言われている「どこの企業も人材がいなくて困っている」とは、応募は多いが採用に値する人材が少ないという事も意味しているように思う。多くの求職者を見ていて感じるのはエクセルを中心としたPCスキルが低下していることが挙げられます。男性の場合はPCスキルは向上しているようですが、女性(特に主婦・ママ)のPCスキルは一昔前よりも格段に落ちている。逆にMOS取得など突出した女性もいるため、上級か初級かの二分化傾向で、中級くらいのそこそこ出来る人材が消えています。企業が欲しいのはこのそこそこレベルの事務員OLなんですけどね…。

ともかく、人材がいない・人材が足りないという報道がある以上、人手不足なのでしょう。マンパワーとしての労働者数が国内に足りないのか、それとも働きたい者は溢れているが企業が欲しいと思うスキル保持者が国内に足りていないのか、個人的には後者の気がしますので、求職者の方は「人材不足だから就職は簡単な時期だ」と錯覚しないように注意が必要ですね。企業の要求が高くなったから企業の満足いく人材が減ったとも考えられますので、人材が足りない=応募すれば内定という図式ではないという事を忘れないように。

企業側も人材がいないというのは市場に求職者がいないという意味ではありませんので、条件さえ満たせば応募倍率は数十倍にも集められるという事です。ただ、株価下落などこれからまた日本経済が不景気に落ち込みそうな雰囲気なので(H302月中旬)、一時期上向きだった景気も既にどうなることやらで、先が見えない中で求人企業自体も減ってくるかもしれませんけどね。

 

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