年末年始はTV番組も変わり映えせず、毎年比較的DVDなどで映画を見る機会が1年で最も多いかもしれない。まとめて観る時間があるというのも理由の一つだが、最近はネットで入手できるのでわざわざレンタルビデオ屋さんに行く必要も返しに行く必要もないので、すごい便利な時代になったと思う。シリーズ物をまとめて一気に見るのが趣味なのだが、今年は「007シリーズ」をまとめて殆ど見た。ボリュームがあるので、かなり見ごたえがある。
主人公ジェームス・ボンドが悪の組織をバッタバッタと成敗して世界を救うというのは全シリーズ共通項だが、仮面ライダーでも北斗の拳でも、この手の正義(少数)VS悪(多数)のヒーロー物はどうしても悪役に興味が行きがちである。派遣会社という、お仕事を紹介する職業に就いているからか、ジェームス・ボンドがMI-6に就職する過程はあまり興味がない。所詮は公務員であり試験・面接で採用されたであろうは想像に難くない。それよりも悪の組織に就職した者たちの方が気になる。特に親玉ではなく手下のいわゆるザコキャラたちだ。国家反逆の悪の組織である以上、求人募集なんかは普通のハローワークや求人誌・リクナビなんかに出るわけがない。となると縁故で就職したというのが一般的だろう。そのときには当然面接もあっただろう、応募してから、いついつに面接に来てくれという日程調整もあっただろう。家族や奥さんになんと言って悪の組織への就職を話したのだろう、面接の日は早起きしてスーツ着用を意識したのだろうか、前日は緊張したり想定問答対策はしたのだろうか、入社(?)の際には給与振り込みの口座番号なども届けるのだろうか、給与支払い日などは決まっているのだろうか、ウロウロ見回りの場面がよくでてくるがシフトはみんなで決めているのか、夜勤の場合は割増なのか、両親に仕送りなどやむを得ない事情の者もいるのではないか・・・悪の組織であろうと彼らは一応労働者である。それで生計を立てていることに変わりない。ザコキャラだって親はいるだろうし家族もいるかもしれないし子供がいるかもしれない、ボンドに拳銃1発で殺される運命かもしれないが、これまで生きてきた幼少期からここまでの彼らの数十年は様々な歴史・人間ドラマ・親戚たちとの絆・親友との友情などがあったはずだ。それを考えるとザコキャラの人生に興味が出てしまうのは職業病か・・・。仮面ライダーのショッカーなども何故あのような組織に就職したのか、そこにいたるまでの彼らの幼少期からの家庭環境や人生、むしろ就職面接会などの模様に興味がある。特に怪人の脇にいるショッカーは役職が高いのだろう、影の努力でのし上がってザコキャラの中でも少し上位の位置づけだからすぐ脇に配置されたのだと思う、給与も少し高いのだろうか。純粋にドンパチ娯楽として観ればいいのだろうが、仕事・就職・面接・試験・昇給・出世・内定など、この仕事をしていると労働に従事する過程についつい興味が出てしまうので困ります。
何年か前にたまたまゴレンジャーのシリーズのような子供番組をボーッと観ていたら、キレンジャーのような者がカレーを食べながら「今年ボーナス減らされちゃったしなー」というようなセリフを言っていて、最近の子供番組も世相を反映して結構現実的なんだなと思って笑ってしまったのを覚えていますが・・・。娯楽といえどもリアリズムですね。
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