第411話「保育園落ちた死ね発言」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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はたらく女性/育児とお仕事がメイン・コンセプトのハケン会社オフィスタです。
ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 2月中旬、ブログに公開された「保育園落ちた日本死ね!」の書き込みが話題を呼んでいる。保育所に子供を入所させる「保活」に苦しむ母親の激しい怒りに対し、ネット上で賛否両論が広がっています。発端となったブログには「日本死ね!」というフレーズを筆頭に、強い怒りと憤りの感情が前面に押し出された言葉が並んだ。「何が少子化だよクソ」「ふざけんな日本」「私、活躍出来ねーじゃねーか」といった文言。


 これを書いた女性はその場の感情で書き殴ってしまったのだろうが、こういう場面でこそその人の本性は出るというもの。まず品性・品格のなさに驚いています。普段は猫被っているのでしょうから職場や周囲の人は気づかないかもしれませんが、人間にはこういう感情的にカッとなったらヒステリックな攻撃を仕掛ける内面が存在します。ただ、こういう人は労働争議の発端となる危険人物として企業は注意しなければならない典型的な例といえます。会社組織では自分の思い通りにいかないことは日常茶飯事です、そんなことは社会人なら誰でもわかっている。そのたびに自分の感情を中心として罵声を浴びせかけていては困るのは、こういう人を雇っている会社である。ネットに「総務部に配置換えになった、○○部長死ね!」とか「ふざけんな△△商事!」とか誹謗中傷されたら大変なことです。やり場のない怒りを他人の目を気にせず発するというのは子供を預け入れるかどうか云々以前に労働者の資格がないということの証です。

また、保育園落ちたから活躍できないという短絡的な思考も問題です。保育園落ちた人が全員働いていないのかというとそんなことはなく、活躍の場なんていくらでもあるということです。在宅勤務の仕事を選ぶも良し、オフィスタのように子供同伴で出勤できる職場だってあるわけですから、何故保育園落ちたから働けない・活躍できないという発想になるのか不思議です。こういう方の特徴は固定観念に囚われているために自己の思考で何かを生み出すことが出来ず、上司の指示がなければ仕事ができない、いわゆる決められた作業の繰り返しであるルーチンワークしか対応できない人材ということが窺えます。

併せて、匿名での投稿という点です。堂々と意見を述べるならまだしも個人を特定されない場での暴挙ですから、ここまで騒ぎが大きくなって名乗り出るかどうかがこの人の器の大きさになると思います。給湯室など自分が特定されない場所では本性を現す傾向があるが、犯人だと特定されれば名乗り出ることはせずしらばっくれて波が引くのをジッと待っているタイプであることから、こういうタイプの方は離職率が高いという特徴があります。

 

多くの人材の面接をしてきた経験からちょっとしたプロファイリングもどきをしてみます。書き込み者は30代女性との事ですが、

『第一線にいる人は自分で“活躍”という言葉は使わない傾向にあるため卒業後に一般職ノンキャリアを歩んできた方であるということ、変化に対する対応力が養われていないことから比較的社員数の多い職場でルーチンワーク的な作業出身者であること、業務上またはこれまでの私生活で大きな困難を経験していないこと、独立志向は薄く指示待ちタイプの人間であること、ヒステリックを発症していることから金銭的には貧迫しており精神的なゆとりが少ない人物、性格的には世渡り上手で日常は明るく友人も多い、職場内では猫被っているが給湯室などでは他人の悪口話やゴシップが好きな人物、履歴書は派手(転職回数が多い・またはこの先も定着はしない)な人物』

と推測でき、このような人物像でまず間違いないところだと思います。


 オフィスタは育児と仕事の両立をコンセプトに日々頑張っているママさんを支援していますが、小さい子供がいるというだけで就業に壁ができてしまっている現在で、一番大事なものは品性・品格だと思っています。企業側の声として「ママさんは給湯室でゴシップ好きでしょう」とか「ママさんハケンって結局近所のオバチャンが派遣されて来るんでしょ」という偏見がまだまだ根強いのです。それは偏見です、オバチャンではなくマダムしかいませんと企業先の意識改善を試みていますが、こういう下品な本性丸出しのママさんが世の中にいるという話題が起きたせいで真面目に頑張っているママさんのイメージダウンに今回つながったと思っています。書き込み者が保育園に落ちたのは気の毒だとは思いますが、その八つ当たりのせいで国内の何万何十万の働きたいママさんへの悪影響は計り知れない。「ママさんなんてこういう奴ばっかりだよ」と思い込んでしまった世の企業担当者も多いことでしょう。誤解を生んでしまった可能性もあるので申し上げておきますが、少なくともオフィスタではどんなにスキル・経験・能力があったとしても下品な人間は排除します。品性・品格のある人材としかお付き合いはいたしません。女性なら誰でも面接の場では猫かぶっているものと思います、それを剥がすのが取引先企業に対してプロの人材サービス会社が行うべき仕事だと思っていますし、見抜くべき最重要点は品性・品格だと考えています。この書き込み者のような人材は絶対におりませんのでご安心頂ければと思います。保育園に落ちたことで同情の声もあるようですが、オフィスタには働きたくても働けないママさんは大勢いますし、保育園に落ちたスタッフなど星の数ほどいます、その中で頑張っているママさんを日々見ている立場からすると、この書き込み者は自分一人が不幸だというような随分甘ったれた感性だなと感じました。


 ツイッター上でも「母親のくせに言葉が悪い」「言葉は選ぶべきだ」といった反応も多く寄せられ、中には「このような言動をしてるから(保育所に)落とされたのだ」などの批判もあったそうです。ブログに書き込んだ方も、後悔・反省の念があるなら今更だが匿名ではなく堂々と意見を述べて欲しかった。書いてしまったものは仕方がない(こんな大騒ぎになるとは思わなかっただろうしその点は同情するが)、今できることはしっかり名乗り出るべき事だと考える、世の働くママさんに迷惑をかけた自覚があるならばだが・・・。そこで本当の一社会人として第一歩を踏み出せると思うし、礼節をわきまえた常識人としての意見を発言して欲しい。十代の若者ならともかく30代の女性であるならば、そのくらいのケジメ経験値は有していると信じたい。


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