45歳以上~50代の求職者はハローワークに大勢いますが内定を勝ち取るのはかなり苦戦しています。採用においては年齢不問が原則であるため、スキル・能力があれば勝ち抜ける要素はあるのですが、苦戦しているということは業務スキルやヒューマンスキル、マナースキルに問題があると思います。20代の方と50代の方でどちらを採用するかとなった時に、面接官によい印象を残した者が勝つに決まっています。私も多くの求職者を毎日見ていますが45歳以上~50代の求職者に目立つ悪い特徴は以下のような部分ですので注意点として挙げてみました。
①経験があることを前面に出されてはいるが、実際それほど高度なスキルを保有していない方が多い。
②前職でこうだったから、応募した企業に就業したら活躍できるという自信に溢れすぎていて根拠に乏しい。
③過去の会社と比較する傾向がある。前の会社ではこうだったとか、これまでそういうことをする会社は見たことがない等の発言はかなり目立つ。
④敬語が使えない(特に若い方に比べて45歳以上~50代の求職者に目立つ)。よく言えばフランク、悪く言えば初対面に対して馴れ馴れしい。
⑤身なりがだらしない。
といったところが特に目立ちます。
①については突出スキルが欲しいところです。長年の経験をアピールするのであれば尚更飛び抜けていなければおかしいのですが、「すごい!」と驚かされる程のスキルをお持ちの方は正直なかなかいません。若者でも真似できる程度のスキルであれば、企業は若者を採るのは至極当然ではないでしょうか。若者がどう逆立ちしても敵わないという位のスキルが欲しい(経理一筋30年とか通訳歴25年とか何か経験に裏付けされた突出したものが欲しい)。
②自信を持って応募するのは良いのですが、その根拠がないケースが目立つ。むしろ前職でこうだったので、こういうことがやりたいとかこうしたいという考えの方が良いと思います。まだその会社で働いてもいないのに根拠もなく出来ると宣言しすぎるのは謙虚さが足りないとも見える。
③新たに働く会社は前職ではありません。当然経営方針も違えば仕事のやり方も違います。郷に入っては郷に従えでなければならないのに、過去の余計な経験が足枷になってしまっている悪いケースです。出来ると宣言して入社したものの結局はついていけず挫折するときの言い訳に使う人が多いのですが、その会社に適応できる能力がなかったという事実を認めるのが先決であるべきです。
④意外かもしれませんが若い方のほうが敬語はしっかりしています。この辺は面接官なら大体周知の事実ではないでしょうか。もっとも人生経験がものを言う部分なだけに残念なことだと思います。
⑤若い方はリクルートスーツなどしっかりした身だしなみで就職活動をされているのに対して、ラフな服装で動かれている方が目立ちます。中には就職活動中にもかかわらずスーツを持っていないという方すらいる。
①~⑤は目立つ特徴ではありますが、これらしっかりされている方は45~50代でも比較的内定を取っているように見受けられます。長年の経験があるため高いスキルがある・郷に入っては郷に従えの謙虚な姿勢で新たな気持ちで就業を目指している・長い人生経験からしっかりしたマナーと礼節をわきまえている、こういう方ならどこの企業だって欲しいに決まっています。周囲の方や面接官はあえてこのようなことを本人に言いませんので、気付かずにきてしまっている方もいるかもしれませんが自身のことは自身でよく見つめなおして勝てる人材を目指していただければと思います。企業に必要と思われる人材は50代でも60代でも70代でも年齢不問で必ず勝てます。