現在の就職難の時代ではとにかく履歴書を色々な会社に送る積極性は必要です。しかしながら、積極的に送るのと手当たり次第に送るのは異なります。面接でよく聞く話ですが、家の近くのお仕事であったり、大手企業であった場合には募集要項の中身はよく読まずに、まずは応募してみるという方は沢山います。もちろん応募しなければ内定は出ませんので、これはこれで頑張って就活していると思いますが、最低でも企業側が求めているスキルなどの募集要件は確認してから応募した方が無難かと思います。例えば、企業側が“PCスキルのある方を即戦力で欲しい”という募集に対して、“PCは全く使ったことがない”という方が応募したところで内定が出るとは思えません。万が一、何かの拍子で内定が出るのではないかと期待している方もいらっしゃるかもしれませんが、世の中そうそう甘くはないものです。手当たり次第に応募するよりも、やりたい仕事やスキルを満たしているお仕事にピンポイントに応募した方が良いかというと、これはこれで門戸を狭めてしまいますので、効率的とは言えません。募集要項に記載されている事項を7割程度満たしていると思ったら応募してみてはどうでしょう。例として、「エクセル・ワード上級者を求む」という企業の募集に対して、「中級程度なら自信がある」と思えば応募してみれば万が一の発生確率は高いでしょう。「4月1日から勤務開始できる方」という募集に「4月3日からなら就業できる」というのであれば応募してみる価値はあります。PCは自信がないけれど試しに応募してみようとか、6月から就業できるけどダメ元で応募してみようということですと、企業側の希望とあまりにもかけ離れすぎていて内定はまず出ないでしょう。企業側も求めている事項を提示しているのに、全然かけ離れた方から応募されても、結局はお断りの処理に追われて迷惑なだけだと思います。反対に求職者にも当然希望はあるでしょうから、例えば“時給2000円欲しい“という希望の方に”時給800円“が提示されたら良い気分はしないでしょう。“家から15分圏内の近い職場”を希望しているのに“通勤2時間半”の職場に来ないかと言われても就業する確率は万が一以下ではないでしょうか。企業も求職者もお互いに求めるものはあるのですからそこに開きがあったら、いくら応募があったとしても、いくらスカウトの話しが来たとしても、お互いに迷惑でしかないのです。
お仕事に応募するということは、引っ込み思案でもよくないし、手当たり次第に何でもかんでも応募すればよいというものでもないということです。なかなかこの辺のさじ加減が難しいものですが、ハローワーク然り、求人サイトや求人誌然り、まずは募集要項をよく読んで自分でもできそうだと思うお仕事に的を絞りましょう。企業の求めるものとあまりにも開きがあるにもかかわらず、“万が一”内定が出てしまって入社に至った時に、想像以上の苦労をされ結局は退社に追い込まれてしまうのもまたご自身だからです。併せて企業が求めるスキルに対して、「今は出来ないけれど、教えてくれれば出来るようになれます」という思い込みの中途採用希望者も多くいらっしゃいますがこれも厳禁です、それが許されるのであれば企業は「未経験でも応募可」とはじめから募集を出しているはずです、それができないから出来る人を探しているのですから・・・。