第303話「ベビーカー論争」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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はたらく女性/育児とお仕事がメイン・コンセプトのハケン会社オフィスタです。
ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 最近話題になっているベビーカー論争ですが、確かに電車やバスの中にベビーカーでお子様連れのママさんを見かけるようになりました。そもそもは駅・施設等への身体障害者のためのバリアフリー整備に便乗する形で台頭してきたと思われますが、ベビーカーの大型化が目立ちます。昔のベビーカーに比べるとタイヤも大きく、半分荷物置き場かと思うような重装備のママさんも多いようです。

昔は通勤時間のラッシュ時にママさんがベビーカーで乗り込むという事自体が少なかったのでしょうが、それだけ女性の社会進出が活発化した証拠でもあると思います。子育て中の女性が子供を連れて電車・バスに乗って何が悪いのかという主張と、ラッシュ時にわざわざベビーカーで乗り込むことはないだろうという主張が概ねの論点らしいですが、どちらが正義かを結論付けるのは難しい。混んでいる車両で幅を利かせて占拠したり、周囲の事は気にせずに化粧に耽っているなど、周囲をイラッとさせる態度・対応など要はマナーの問題であってベビーカーそのものが原因でもないような感じもします。混んでいる車両を避けるとか周囲への配慮など気配りがあれば、おのずと周りの方も協力してくれるし理解を示してくれることでしょう。これはお仕事においても同様で、育児中の女性が組織ではたらく以上周囲の理解や協力は必要不可欠だと思います。「育児中なのだから仕方がないでしょう!」と開き直って好き勝手やっていたら周りも助け合いの気持ちすら出てこないのではないでしょうか。お子さまがいてベビーカーで移動するのは正義かもしれませんが、周囲の事を考えないのは不正義です。たったこれだけのことなのに論争に発展するというのも平成時代ならではでしょうか、行政がマークを作って収拾に乗り出さなければ納まらないような事態は悲しいことでもあります。昭和の時代ならこんな論争自体起こらなかったような気がしますが、IT発展・バリアフリー整備・ベビーカーの機能性向上など技術的な面では日本は進歩を遂げる反面、人の情念が退化してしまったような気もして残念です・・・。


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