第289話「入社後の雑用」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 会社ではたらきはじめて最初は雑用からスタートするのは誰でも経験があると思います。中には、「自分は〇〇がやりたくてこの会社に入ったのに・・・」と不満な方もいらっしゃるかもしれません。しかし、最初に雑用をしっかり新入社員にさせている会社は実は優良な会社が多いとオフィスタでは考えています。むしろ雑用に抵抗があるとしたら労働者の側に問題があるのだと思います。誰でも最初からやりたい仕事がさせてもらえるわけではないのは当然ですが、雑用の中から何を得るか、会社が何を学んで欲しいのかを汲み取れるかどうかで今後が変わってきます。


 例えば経理のお仕事で就業したとしましょう。経理の実務経験が10年以上あったとしても最初はコピー取りやファイリングばかりで、重要な経理の仕事が任せてもらえないと不満かもしれません。「自分はキャリアがあるのにどうしてこんな雑用ばかりなの」と不満かもしれません。しかし、入社して周囲の人の顔も名前もまだわからない状況で「これお願いします」と頼まれても、その会社の費目もわからなければ書類がどこにあるのかさえわからない状態で業務を遂行できるとは思えません。誰かが教えてくれるだろうなどと甘い考えの中途採用者はいないと思いますが、要は単に機械的にコピーをするのではなく何をコピーしているのかを見て、ただ言われたところにファイリングするのではなく何がどこにあるのか把握するためにファイリングをするという意識をもてるかどうかが鍵になります。企業にしてもこのご時世に雑務のために人件費をかけて採用する企業などありませんので、もっと高度な業務を遂行して欲しいが、まずは高い意識・やる気の本気度を所持しているかどうかを雑務の中から判断したいという事でしょう。ポテトチップスなどを製造販売している某大手菓子メーカーでは、新入社員は入社数年間は北海道のジャガイモ畑で農作業に従事させられるとも聞きます。「自分は営業がやりたくて入社したのに」とか「自分はパッケージのデザインや広告宣伝がやりたくて入社したのに」とか「北海道に赴任して農作業なんて聞いてない」とか意見はそれぞれだと思いますが、自分の会社の商品がどうやってできているのか、影でどのような苦労があって製造されているのか知らなければ本当の意味で物を売る事なんてできない。大手企業の華やかなイメージだけで入社した新人はガツンと殴られたような感じで、この研修期間で多くの新人は辞めていくそうですが、企業は残った人材こそが“自社に必要な人財“だということを知っています。世界的にも有名な大手電機メーカーでも毎年多くの新入社員が入社するが、「世界を相手にビジネスしたい」とか「丸の内の本社ビルで一流企業のOLがしたい」とか「商品開発に携わって人気商品を作りたい」とか夢・野望に満ちて入社するのでしょうが、何万人も従業員がいて希望通りの部署に配属していたら、工場の部品製造など裏方の不人気部署は誰も居なくなってしまう。組織というのは”やりたい仕事を任されるとは限らない“ということです。全てが思い描く華やかな仕事ばかりではないし、時にはやりたくない仕事だってやらなければならないのが社会で働くという事だと思っています。


どこの会社でも入社したては手持ちぶたさがあり、比較的暇に感じることが多いです。同時に周囲のベテランの人はバリバリ仕事をしているように錯覚するかもしれません。焦りがでたり、雑務ばかりで嫌になったりする時期だと思いますが、どんなにキャリア・スキルがあっても最低入社3カ月はまず戦力にはならないでしょう。この期間の雑務や研修の中からどれだけ業務を盗み取れるかがその後の仕事に関係してきます。いきなり重要なお仕事を任せる会社もありますが、言い方を変えれば“出来るというから採用した、使えなければ即クビ”というドライな使い捨ての社風ゆえのことかもしれませんし、雑務をさせないというのもこれはこれで考えなければならないことでしょう。入社早々に重要な仕事を任せてもらえればバリバリ仕事をしているフリは出来るかもしれません(入社早々で実際は企業が求める域まで遂行できていない)が、長い目で見れば入社早々は雑務・裏方をたくさんさせていただける会社の方がスキルアップも定着もできる良い会社だということです。伸びて欲しい・芽が出て欲しいと願うからこそ企業は雑務をお願いするのだという事を覚えておいてください。雑務に愚痴を言わない人材は必ず成長して、その企業のコア・ポストを担っています。一方で愚痴を言いながらダラダラ遂行している人は結局入っては辞めての繰り返しで貴重な人生という時間を棒に振るかもしれませんのでご注意を。


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