ニュース番組でゆとり世代にとって苦手なものが“競争”であり、就職活動中の学生が“競争”というものを初めて味わい苦戦しているとのこと。確かにこれまで周囲と競争してきていない(結果ではなく過程を評価されてきた)者が、優劣をつけられるという状況は戸惑いもあるでしょう。2~3社落ちただけでも自分自身を全否定されたように感じて喪失してしまうとも言われています。AKB48の総選挙のように結果を順列として明確にはっきりさせるシステムに慣れていないこともあるでしょうし、入社2カ月にして既に心が折れそうな新入社員も多いと聞きます(昨年も一昨年もそうでしたが)。
昨年の新入社員に「自分はこんなに頑張ってるのに、成績が上がらないというだけで評価してもらえない。」という意見も多かったようですが、これがまさに今の世代の感覚だと思います。昨年の新入社員もあれから1年が経過し、会社とは仕事とはについて社会の厳しさを実感して学生気分も抜けたことと思いますが、この1年間で辞めた方も大勢いたはずです。
AKBもゆとり世代の少女達ですが、競争に身を投じる仕事のプロフェッショナルだからこそ出来る事であり、ビジネスとは何かをよく理解しているのだと思います。学校はゆとり教育を導入したかもしれませんが、企業はゆとり経営を導入していない以上“社会=競争=成果”が実社会には存続しているので、競争を自身のスキルアップのため・モチベーション向上のためと考えられれば仕事も競争も評価も少しは楽しめるかもしれませんね。なんとなく先のAKB総選挙を見ていて若者のプロ意識について考えさせられたものです。ゆとり世代の次には“悟り世代”が来るとも言われていますが、今度はどんな課題が出てくるのでしょうか・・・。
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