5月も中旬になってくると新入社員が現場に出てくるようになります。GW明けからオフィスタにも飛び込み営業マンや営業レディの訪問が増えてきました。業種は様々で印刷会社・事務機器販売・証券・生命保険・派遣会社などなど若い新入社員の飛び込みが増えます。毎年この時期はそうなのですが、大体6月にはピタリと止まってしまうものです。
社会人一年目、しかも入社1~2カ月という事もあり一見してぎこちなさは見られますが、逆に初々しくて無下に追い返すのもためらってしまいますね。研修も兼ねているのだと思いますが、そんな新入社員の飛び込み営業を見ているだけでも職業柄、結構気になる点がありますので書いてみます。
①男性の場合は元気よくハキハキしているがセリフがどうしても棒読みで自分の言葉で話していないような感じがする。マニュアルやシミュレーション通りに練習したことを繰り返しているのだろうが対面で話すことで頭が一杯の状態が見て取れる。ここからここまでを話さなければならない、それだけに集中しすぎていて会話というよりも発声練習を聞かされているような錯覚に陥る。反面、女性の方が適度な会話や冗談を交えながらスムーズ感を感じる。
②新人なので仕方がないことではあるが、予期せぬ質問に対しての対応力がない。回答は期待していないが対応してみようと頑張る姿勢が見られないというのは男女ともに共通。数年前は「社に持ち帰って調べてきます」という回答をする者が多かったが、今年の新人は「わたし今年の新入社員なもので」という回答が目立つ。要するに“私は新入社員なのでわからなくても仕方がないでしょう”という開き直りにも見て取れるがこの辺もゆとり世代の傾向だろうか。質問に対する回答が後日来ることも殆どない。
③上司が同行して背後にいるケースも多いが、もう少しフォローしてあげてもいいかなという感じもする(会社によっては新人よりも前面に出てくる上司の場合もあるが)。
いづれにしても社会の荒波をまだ知らない新人の船出なので、ついつい話を聞いてあげたいとは思うが情が移ると断るのも申し訳なくもあり、なかなか困ったものです。先日も某派遣会社の新人営業さんがオフィスタを訪れて「派遣はいかがですか!」と来られたもので、一生懸命に説明しているため「オフィスタはハケン会社なのだが・・・」とも言いだせず(笑)。
業界はともかく新人のフレッシュな若さは見ていて気持ちが良いし、またこの新人の中から3年続くのは約半数とも言われている今の日本の現状を考えると「これから現実を知って大変だと思うけれど頑張ってね」と応援したくなる反面、「3年後には居ないかもしれない営業マン(レディ)と取引は無理だな・・・」という不安感の両方がありますが、みなさんはいかがでしょうか。