第230話「ゆく年くる年2012~13」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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はたらく女性/育児とお仕事がメイン・コンセプトのハケン会社オフィスタです。
ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 昨日(12/28)は仕事納めで大掃除と忘年会でした。あっという間の1年は毎年感じることですが改めて振り返ってみると今年も色々ありました。忘年会でも各職員から1年を振り返っての感想や意見を飲み会の中から様々聞けました。私も他の職員も「2012年は大変だった」というのが感想です。昨年に比べて仕事量が多かったというのもありますが、職員各自のスキルアップに比例して責任の重さを全員それぞれが実感したこともあるでしょう。

オフィスタからみた“ゆく年くる年”で1年を振り返って、そこから来年の予想をしてみたいと思います。


①今年は中堅企業からのお仕事の依頼が増えてきたように感じます。景気の向上というよりも過去のリストラ・人員削減・社員1人当たりの業務量の負荷がここにきて反動として求人という形で露出してきているような気がします。同時にハローワーク経由の応募者への不満を企業担当者からよく耳にしたように記憶しています。直接採用から派遣へシフトしはじめている中堅企業が増え、ハケンから社員採用することを視野に入れる企業が今年は圧倒的に多かったと感じています。


②大手企業が徐々に育児者への理解を示してきていることを感じます。育児と仕事の両立を目指すママさんハケンであるオフィスタを積極的にひいきにしてくれる企業が増えた気がします。また、官庁系財団法人・社団法人も一時期の事業仕訳で落ち込んでいましたが今年に入って人材採用を復活させた感じがします。ママさんの積極採用は変わらずで、事務系でのワークシェアに興味を示す団体も昨年よりも多いのが特徴的でした。


③求職中の労働者の長期希望化と定着率低下の傾向が見られます。このご時世ですので当然ではありますが、昨年に比べて長期のお仕事のみを希望する方が増大していて、反面長期のお仕事に就業しても続かないという方が非常に目立ちました。統計的に35歳以上の方に多く現れた特徴ですが、過去のキャリアや経験がこの厳しい時代の組織形態に対応できずにギブアップ状態の方が多かったのではないでしょうか。特に女性の場合は和気あいあいの職場を求めすぎて、お仕事そのものの意味を履き違えている傾向にあり、おそらく2012年に自己都合退社を繰り返した労働者は全国的にも多いと思われます。これは企業の労働形態(ひいては職場環境)が一層厳しくなったとも読み取れ、それに適応できるだけの労働者意識が追い付かなかったことを意味するのではないでしょうか。


④早期就業にこだわりすぎて逆に遠回りしすぎたスタッフが多かった。“就業”することだけが目的になってしまって、入社後に何がしたいかが欠如している方が多く見られた。ハローワークやインターネット求人・複数社の派遣会社へ手当たり次第にお仕事へ応募して自身が何に応募したのかすらわからない状態の方までいた。これも早期就業・早期退社を生み出す結果となった一因と思われます。


 2012年を振り返ると、求人自体は増加しているのに焦って慌てて失敗した労働者が多いという印象を受けました。逆にじっくりと落ち着いてワークライフも含めて相談しながら且つスピーディに判断した方は企業とよいご縁が作りやすかった1年だったのではないかと思います。

さて、2013年はどんな年になるのでしょうか・・・。あくまでオフィスタの予想ですので当たるかどうかはわかりませんが。


①法改正もあり主婦やママさんの雇用が拡大すると思います。特に短期のお仕事を中心に求人が増えると思いますので、短期~中期のお仕事を積極的に応募していく方が結果として最も安定したはたらき方ができるかもしれません。


②長期にこだわりすぎずに、やりたい業種や業務内容にこだわって応募していけば結果的に長期化する可能性が高くなるかもしれません。今年中盤・後半から短期の期間限定で求人が出ていますが、期間終了後に社員採用に変更したいというケースが目立ちました。おそらく今年は自己都合退社で低定着をされた方が全国的に多いと思われますので、結果として人事採用に失敗した企業も多いはずです。自己都合退社の繰り返し傾向は“長期求人”が圧倒的に多いので、企業もこのことを既に知っていますので、来年は企業側としても“長期”という言葉に目が眩まずに、本当にやりたいお仕事として応募してくる方を採用するためにあえて“短期”というキーワードで募集を出し始める可能性があります。同時にハローワークからの人材への不満が大きい企業が多いことから、派遣を通じての正社員採用が活発化すると思われます。


③政権が代わって来年は“戦う日本・強い日本”の風潮が根付くかもしれません。社会全体がそうなれば当然会社の風土というものも変化します。景気がまだまだ悪い状況でもありますので、この影響で社内がギスギスする企業が増えるかもしれません。労働者も“仕事とは何か”、“会社とは何か”、“給料をもらう・お金を稼ぐ”ということの意味を真剣に考えて受け止めなければ入っては辞めての繰り返しの1年になってしまうと思います。「なんとなく働こうかな」という程度の意思では通用しない時代になってきているのは事実です。かつてのぬるま湯的な労働環境の企業は淘汰されていくでしょうからね。


オフィスタとしては2013年は雇用自体は上向き、就業後にこそ厳しい現実が待っている、そんな年になるのではないかと思っています。必要になるのは“はたらきたいという強い意思”“適応力・対応力”になると思います。この2つを持ち合わせていれば就業も就業後も勝ち抜けるはずですので、厳しい年になりそうな予感もしますがまた来年もみなさまと一緒に頑張っていきたいと思います。


 最後にこの場を借りて、今年オフィスタでお世話になった企業・団体関係者各位、スタッフのみなさま、そして今年も1年間一緒に頑張ったオフィスタ職員一同へ心より感謝申し上げます。2013年もどうぞよろしくお願いいたします。


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