長期にわたって喫煙をしていると、各種臓器、組織に障害を起こし、色々な疾患を生じやすくなり、特にガン、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)は喫煙による影響が大きく・・・これまでに何度となく耳にしてきた。タバコを吸っていいことなんか一つもない、そんなことは喫煙者はみんなわかっている。わかっているからこそアレコレともっともな理由を知恵を絞って考えるのだ。
TDSというニコチン依存症かどうかを判断するためのスクリーニングテスト(Tobacco Dependence Screener (TDS:タバコ依存選別)、WHOや厚生労働省の仕様に則っているそうです)をしてみました。質問が10項目あって5つ以上に当てはまればニコチン依存症ということになるそうです。わたしは喫煙者なのですが、まぁ余裕で満点取っちゃいました。パチンコや競馬といったギャンブルは一切せず、お酒も特段好物というわけではありませんのでタバコだけが・・・
長年吸ってきているが時代の流れもあり過去に3回ほど禁煙に挑戦したことがありますが、失敗&リバウンドといった感じです。タバコ吸わない人にはたぶん一生わからないと思いますが、あの一服ほど幸せなものはありません。あの数分間が至福の時なんです。物事が一段落したときとか食事の後の1本は言葉では言い表せない瞬間です。問題はそういうとき以外に慢性的に吸っていることで、本当にここぞというときの一服にすればいいのですが、それが出来ないもどかしさがあるのです。本当に美味しいと思える瞬間は1日に4~5本ですが、では1日4~5本に抑えられるかというとそうもいかず1箱弱は気付けばなくなっている、半分は無意識行動(夢遊病者のようなもの)なので減煙は理想ですが、現実的には喫煙か禁煙の二者択一なのです(わたしの場合ですが)。ちなみにこれまでタバコに費やした金額をざっと計算すると約4~500万円、この先もこのペースで吸うとすると生涯1千万円は出費しそうな勢いです。
というわけで、年のキリもいいので西暦2011年12月31日をもってタバコときっぱりお別れしようと思います。いや、思いますではなく「します」。
まずはネットで禁煙成功者の情報を調べてみると、出るわ出るわ・・・。
『タバコを吸いたいと思った時に、タバコを吸う理由を全て否定すれば簡単に禁煙できる。』、『タバコを吸う事に意味なんてなにもなかった。なんで吸ってたのか不思議だ。』、『タバコはストレス解消になると思って長年吸ってきたつもりでしたが、それは自分の思い込み。タバコが気分転換になるなんて嘘っぱち。』などなど。さー、気合い入ってきました。
過去にも禁煙に挑戦し豊富な経歴を持つわたしとしてはネットでみつけた以下のような意見は同感でウンウンとうなずいてしまいます。今後、ブログで禁煙途中経過のようなものをとても書けるとは思えませんので今のうちに「タバコを吸わない人」へタバコを吸う人の心情を教えてあげたいと思います。わたしの禁煙体験と全く同じことを熱弁ふるってくれた素晴しい記事がありましたので一部抜粋させていただき加筆させていただきました。
(症状1)禁煙すると体内で様々な変化が始まる。
①体内のニコチン依存
コレはもう物理的にきつい。うわあああああってなる。手も震える。相当ひどい。我慢しろと言われてもこれを乗り越えるのが一番強烈な気がする。
②何かをしたら一服するという生活習慣
初日を猛烈に我慢して乗り切っても翌日からはコレが襲ってくる。つまり食事をしたら一服。この快感がフィードバックしてくるのだ。会社に着いたら一服、仕事が一段落したら一服、朝起きたら一服、夜寝る前に一服、こうした長年しみついた生活習慣が最大の敵と言える。禁煙パイポ等を使っていては、この生活習慣を切り崩す事が出来ない。タバコとは、一服するという行為そのものが含まれるという事です。
(症状2)これでもかとタバコを吸う為のいいわけが頭を駆け巡る
これがすごい。あらゆる言い訳が一気に頭をかけめぐり、初日はタバコ以外の事が考えられなくなる。「太る。だから吸ったほうがいい。」、「イライラして他人にひどい事を言ってしまうかもしれない。だから吸ったほうがいい。」、「タバコの事しか考えられない。だから一緒に会話してる人に失礼だから吸ったほうがいい。」、「お客様が喫煙者だ。だから自分も一緒に吸うのは仕事の一環だから吸ったほうがいい。」などなど。びっくりするほどタバコを吸ったほうがいい理由が生まれる。既にやめないと死ぬぞと医者に言われたのなら別ですが、現在健康な人が、健康の為にタバコをやめるのは至難の技と言える。
(症状3)嗅覚が犬並みになる
なるわけではないが、なったように錯覚するだろう。遠くはなれた車の中でタバコを吸ってる人が居たら即座に察知するほどだ。吸ってる人が近くを通っただけで服の臭いで分かる。実際、タバコを元々吸わない人にも聞いて見たが、辞めた人の方が、数倍嗅覚が上がるようだ。その人達は気づかないわずかなニコチンの臭いを逃す事が無い。
また、わたしの場合、街中でタバコを吸っている人が異常に視野に入ってきた。辞めると途端に街中が喫煙所だらけの光景に見え、あっちで吸っている、こっちでも吸っている、誰もかれもがタバコを吸っているような錯覚に陥る。タバコを吸っている人だけが過敏に目に飛び込んできて、喫煙者は肩身が狭い時代ということを知っているにもかかわらず、街中のほぼ全員がタバコを吸っているような感覚に本当に陥った。誰もが美味しそうにタバコを吸っているように見える。
(症状4)お腹の減り方が尋常では無い
これはすごい。話には聞いてたけど本当にすごい。これまで、朝食べない、昼・夜ガッツリ食べるという人もこれが一遍。恐ろしい事が起こる。まず朝。朝食べないと、もう昼まで働く事もままならないほどお腹が減る。そして昼。これは普通に12時ごろ食べればなんとかなる。問題は夜。なんと17時にはもうお腹が空いてぐったりしそうになるのだ。脳がうける感覚があまりにも違いすぎて、正直ストレスを感じる。食へのあくなき欲望が増し、とにかく何か食べたくなる。タバコをやめたストレスを隠すために何か食べたくなるのだが、実際は、タバコをやめたストレスと同様に、食べないための我慢もしなければならない二重苦。正直、つらい。
(症状5)食べ終わったという信号がいつまでも脳に送られない
いつも食事が終わったら一服。それが無いため、食事が終わったという感覚が一切無い。そのため、食事がエンドレスとなるのだ。
タバコを吸わない人にとっては、喫煙者が禁煙をすることなどどうでもいいこと。どんな症状が出ようと知ったことではない。そんなことはわかっている。でも何故か書かずにはいられなかった。禁煙をこれから志願する喫煙者ならきっとわかってもらえるだろう。
今後、タバコに関する記事は執筆しないだろうけど、本気で禁煙頑張ろうと誓ってみる!
(参考・出典:『1日50本くらいタバコを吸っていた人がタバコをやめると色んな変化が襲ってくる』)