第164話「忙しい!?」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

普段何気なく使う言葉に「忙しい」というのがあります。日常的に使っていると思いますが、職場でどのくらい使用していますか?私は職場では「忙しい」という言葉は出来るだけ使わないようにしています。というか昔から「忙しい」という発言をすること自体が嫌いです。「忙しい忙しい!!」と自分自身に対して鼓舞する目的で言い聞かせるのであればいいのですが、対外的に「自分は忙しい忙しい!!」と言いふらしている人を良く見かけませんか?

私の経験上、「忙しい忙しい」と発言している人は、その殆どが大して忙しくありません。かといって「あー、暇だ暇だ」と言いふらしていてはサボってるんじゃないか?と思われてしまうのではないかという事で、いわば自分の暇をカモフラージュするための自己防衛に潜在的・無意識のうちに発言している人が多いように思います。


 本当に忙しくて忙しくて時間も押し迫っている状況下を私も何度も経験していますが、本当に忙しかったら「忙しい!!」なんて口に出している暇さえありませんでした。“忙しい”の定義は人それぞれですので、どのレベルを基準にして“自分は忙しい”と判断されるかはわかりませんが、その基準点がもっと高いところに設定している人から見られたら・・・そう思うと日常「忙しい」という発言をすることが恥ずかしくなります。


 私も若い頃、同僚よりも仕事量が多く残業や出張・休日出勤が続いていたとき、「あー忙しい忙しい」と周囲に言いふらしていた記憶があります(当時は仕事を覚え始めてきたころでしたので自己満足感だったようにも思います)。別部署の先輩に「最近、自分はこんなに忙しんです。先輩は忙しいですか?」と尋ねたところ、「別に大して忙しくないよ。」とゆとり顔で答えられていたのですが、後々わかったことですが先輩は残業も出張・休日出勤も成果すらも私をはるかに凌ぐ仕事量でした。とても恥ずかしいというか情けないというか、大切な社会勉強をさせてもらった思い出があります。

また、当時の上司からこんなことも言われた記憶があります。「君が忙しいかどうかは口に出さなくても周囲はわかる。“忙しい“という言葉を発すれば発するほど君の努力は安っぽくなる。」、「本当に周囲が忙しいと判断したら君には仕事は頼まない、頼まれるという事は周囲からは忙しくないと判断されているか、君の能力に大きな期待を寄せているかのどちらかだ。後者の場合、喜ぶべきことなのに、周囲に忙しいと発すれば、周りの者は君に仕事を頼みずらくなる。自ら成長の機会を放棄している。」というような助言はその後の私の仕事観にも影響を与えてくれました。


たしかに“忙しい”ということは“自分の能力値上限はここまでです。”と言っているのと同じこと。“忙しい”の基準点をどの辺に設定するかでキャパシティも成長度も変わってきますので、みなさんも一度考えてみてはいかがでしょうか。


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