オフィスタで毎月1回発行している「オフィスタNEWS」(メルマガ・メールレター)ですが、今号の特集として「求人誌・求人広告を読み抜く」というコラムを執筆させていただきました。発行後、読者の方から何件かご意見等を頂戴いたしましたので、ここで1つご紹介させていただこうかと思います。
「毎回楽しみに(バックナンバーも含め)隅から隅まで拝読しております。今月号は、就職活動中の私にとって大変興味深い内容でした。特に『求人誌・求人広告を読み抜く』は今後の参考になりました。
求人サイトで「エルダー応援」と書かれていても、「20代、30代が活躍している職場です」といううたい文句の派遣会社は、エントリーしてもなしのつぶてで、登録さえも拒否されます。
法律上年齢制限での採用基準は原則拒否されているため、ハローワークの求人はどれも応募可能かと錯覚してしまいますが、確認していただくと「今回は20代を希望しています」というのが民間会社では一般的なようです。
再就職が難しい年齢と自覚しつつ必死で就職活動している立場としては、年齢制限を明記してもらったほうが時間の無駄を省けるのにと思います。
いばらの道はまだ続くと思いますが、就職先を勝ち取るまで希望を持って挑戦します。 」(都内在住、50代/女性)
実際に就職活動でご苦労されている方の貴重な生のご意見はオフィスタにとっても財産でございますのでありがたく頂戴いたしました。オフィスタのコンセプトは育児とお仕事の両立ですが、子供がいると言うだけで就業先から敬遠され最近ではそれを理由に登録さえさせてもらえない派遣会社も存在すると聞きます。
雇用均等問題は育児だけでなく年齢についてもやはりかねてより問題視されております。
年齢不問(年齢を理由に採否判断を禁止するというもの)はまだまだ建前にしかなっておらず、この読者の話が本当だとすると、年齢を理由に登録を拒否する派遣会社は論外ですが、ハローワーク自体も目をつぶっているような状況が存在しているとすれば本当に遺憾に思います。
どの企業も定年制があるため正社員の採用は雇用側としても難しいのは事実です。そのためにも派遣制度がもっと有効に機能すべきなのですが、その派遣会社自体も年齢選定が現状だというのではまさに本末転倒です。
それでも悲観視することはありません。オフィスタのコンセプトに賛同いただき好んでオフィスタを使いたいと言ってくれている企業は現存していますし、年齢採否を完全撤廃している企業もたくさんあります。そのような優良企業を発掘するのがオフィスタの役目なのですが、そのようなことからオフィスタではもちろん年齢制限で登録の可否というようなことは一切ございませんのでお気軽にお申し付けくださればと思います。
なお、オフィスタでも育児中女性の雇用機会推進及び年齢制限撤廃を各企業にお願い・働きかけをかねてより行っておりますが、昭和の時代から続く企業の慣例・通例はなかなか根深く、採用基準の壁を崩せず苦労しております。
発想を逆転させて、現存する採用基準を改善してもらうのではなく、オフィスタは育児中の女性や高齢の方を採用することによる雇用主側への利益付加を目指すべきではないかとも考えています。その利益付加を具体的にまだここでは示す段階ではないのですが、はたらきたいという意識の方を労働力・戦力として適正な判断基準の下に採否が下されるような時代がくることを願っています。
ご登録をいただいている全てのはたらきたいと願う方への期待にまだまだ応えられていない現状をオフィスタの一員として反省するとともに、“いばらの道はまだ続くと思いますが、就職先を勝ち取るまで希望を持って挑戦します。”という読者の最後の一言に救われたような気がします。就職活動では皆苦労しているのは事実ですので一緒に頑張っていければと思っています。