ふたば学舎で藤井修作曲「楽園の庭」「ボダナートの風」が演奏されました | ♪Office Wisteria♪  藤井修 Osamu Fujii

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2024年3月30日

神戸市長田区にある小学校の元校舎、ふたば学舎にて

藤井 修作曲「楽園の庭」「ボダナートの風」

が演奏されました。

 

この場所は、

昭和4年に建てられ、戦後、震災を乗り越えた小学校の元校舎。

 

 

校舎自体もレトロで素敵ですが、

中に入ると、レトロなだけでなく、

当時の小学校の様子が偲ばれるかわいらしい空間があちこちに…

 

 

 

デジャヴなこの空間。

妙に落ち着きます。

 

当時の子供たち、地域の人たちの様子に

思いを巡らしながら、最上階にある講堂へ。

 

元講堂だったこの場所にはグランドピアノが設置され、

演奏会が開ける空間になっていました。

 

今回は、そこで 藤井修作曲「楽園の庭」(全3曲)

「ボダナートの風」が演奏されました。

 

木造の講堂に響き渡るピアノの音色は、

何とも柔らかく心地の良いものでした。

 

 

その時の「楽園の庭」の演奏は、こちら。

 

 

 

 

 

亡くなった藤井の作品、ということに

触発された側面があったのかも知れませんが、

演奏後、ある方が、震災で亡くなった方のことを急に思い出したと

涙を流された場面がありました。

 

その方の亡くなったお知り合いは、

この長田にお住まいだったそうですが、

震災でこの長田のコミュニティーが壊れてしまったこと、

そして当時の行政の急な復興のやり方にも憤りを感じられ、

悲しくなられた、と言われていました。

 

改めて、音楽の力の大きさをも痛感しました。

 

さて、演奏の後は、

以前から気になっていたブラジル料理のカフェZunへ。

 

藤井が亡くなった後にたまたま観た

テレビ番組「よ~いドン」(関西テレビ)

サンバを極めている「Zun」のオーナーさんが

となりの人間国宝さんに認定され、

そして、そのお店で

ブラジルのソウルフード「フェジョアーダ」

食べられることを知りました。

 

「フェジョアーダ」は、

藤井がラテン音楽を勉強するために通った

東京にある小野リサのお父様のお店「サッシペレレ」

藤井が食べていたもの。

 

ラテンパーカッションを必死に学んだ思い出と相まって、

藤井にとっては思い出の料理だったそうです。

 

生前、何度も「またフェジョアーダを食べたい!」

と言っていたものでした。

 

長田にフェジョアーダが食べられる店があると知っていたなら、

生きているうちに連れてきたかった。

 

 

 

 

そして、

となりの人間国宝さんと言えば、

藤井も10年ほど前に認定されました。

 

藤井のピアノ曲と、

藤井が食べたがっていた料理。

そして、皆さんの色々な思い…

 

何だか感慨深い一日でした。