今日は、ちょっとカラクチかも。
でも、自分の中に湧いてきたので書いてみる。
今日、心斎橋のAcne Studiosに遊びに行って
ちょっと「攻めた」スカートを買ったのね。
そいで、
そのスカートが
形がちょっとアシメトリーで
前と後ろの色が違うとか
そういう変わったスカートなので
それ一枚でかなり主張が強く。
合わせるもの、例えば
平々凡々な形のニットとかを合わせると
そのスカートの粋な感じとかが死んでしまうなと。
ふ〜む。
何を合わせようかな、と
考えていてふと
ああ、こういうの得意な人っているよな〜、と思ったのね。
すごく意外だけどなぜかしっくりくる組み合わせが
自然にわかる人。
そいで、私はそれ、あんまり得意じゃないなーって
思ったの。
いや、そりゃ普通の人に比べると
年がら年中、
ネットは毎日のように
何十枚何百枚と服を見続けているからして
普通一般の人よりは全然わかるとは思うんだけどさ。
まあでも、
「服にまつわるいろんなこと」の中では、
もっと得意なことが自分にはある、っていう意味でね。
で、私は
何が得意なのかというと。
やっぱり、
「人」なんだよね。
その人の本質に戻ってこられるような服を選ぶことが得意。
これね、決して否定しているわけじゃなくて。
私といういち個人のいち意見として聞いて欲しいんですけどね。
世の中にたくさん
ファッションコンサルタントという人たちが増えて。
おなじ「ファッションコンサルタント」とか
「パーソナルスタイリスト」っていう言葉でも
中身は全然違ってるなって私は感じてるんだよね。
たまに、誰かがコンサルを受けました、という記事に
遭遇することがあって、
一度、知人がコンサル受けている記事を見たんだよね。
その知人は顔も可愛いし、華奢で普通サイズが着られる人。
で、そのコンサルタントさんが
彼女にどんどんいろんなタイプの服を着せていて。
綺麗な子だから、
うん、絵としてはすごくいい。
でも、あくまで、
「人の中身」と「まとうもの」という関係性ではなくて
「色」や「形」の組み合わせ・・・
人間の肌や髪や瞳の色、骨や肉の形と
服の色や形を組み合わせただけ。
という感じに、私は感じて。
でもね・・・
その中身が、同じような体型の、
それなりに可愛い子に、すり替わっても。
あんまり変わらないんじゃないかな?って思ったの。
誰でも、
「着てよく見える服」というのは
一定数あると思います。
ま、人によって多い少ないはあると思います。
それは、どれくらい服に慣れているかで変わります。
モデルさんは服に慣れていてたくさんの服を着ることができる。
でも、着こなしている服はおそらく
モデルとしての「人間の形」には合っている(合わせている)けれど
「その人自身の中身」に合っているわけではない。
だから、モデルはおそらく
自分の中身を消すことが仕事なんだと思う。
(だからファッションショーのモデルさんて無表情でしょ)
で、さっきの知人の話に戻るね。
その知人は、そのコンサルさんによって
選んでもらった服を着ることで
「おしゃれに見える人」にはなっていた。
だけど、たくさんいろんなタイプの服を着れば着るほどに
その彼女の「中身」がどんどん見えなくなっていくように
私には感じられてしまったのね。
なんていうのかな、
一時的にとっても素敵な場所に連れて行かれるんだけど
服を脱ぐと魔法が解けて元の場所に戻るような。
そんな感じ。
そういうことに興味がある人ももちろんいるけど。
(おしゃれに見えてみたい、というニーズはあると思う)
私が服を選ぶのが好きなのは
その人のこれまで見えていなかった一面が出てくるから、なんだよね。
これまで選んできた人たちを振り返ると、
一見可愛らしいルックスだけど、めちゃめちゃ意志の強い友人に
モードっぽい黒のブラウスを選んだときのどハマリ具合と
彼女の唖然と鏡を見る姿や。
自分が地味だ、と思い込んでいた可愛い子に
色とりどりの、でもちょっと変わった感じの服を着てみてもらったら
ものすごく「変わった人」である自分を思い出した、と
急に楽しそうになったこと、や。
オカンぽい、と誰かに言われてショックを受けてた人を
ハンサムでエレガントなハイブランドに引っ張って行って
片っ端から服を着せたら
その似合いっぷりが半端なくてびっくりされたこと。
そういうこと一つ一つが
私には喜びで。
本人が知らなくて、
なんなら自分に禁じていること。
そういう中にその人の本質のヒントがあったりする。
別の場合もあって。
こういう服、とかブランド、とか具体的な
似合う服が浮かんでくるより先に、
「なんでか、この色を着たほうがいい気がする」
とか
「なんでか、素材がいいものを着る、ということしか浮かばない」
っていう場合もある。
それは、その人が疲れすぎていたり、
まずはそれを着ることによる変化が先に必要な時なんだと思う。
そういう、
その人のまだ開かれていない扉を
一緒に開きに行くようなコンサルをする時
私はもう、幸せでたまらなくなる。
人間には本当に、限界がないと思う。
だけど、
通って行く道、というか
「本質に戻っていく道」は、ある程度いくつか、になると思う。
現在地点があって、すでに持っている現実というものがあるからね。
その、今のその人にはどの道を通っていくのかが、
私には、服になって見えるんだと思う。
先日また
ファッションコンサルをさせてもらって
そのことをすごく強く思ったし、
(レポがなかなか書けなくてもどかしい・・・)
この考え方を
もっとたくさんの人に知ってもらいたいな、って
思っています。
ファッションコンサルタント養成講座も
こういう考えを伝えていくのに
もっともっとやっていきたいなあ。。。
またこのことは、あらためて記事書きたいです。
でも、今日は湧いてきたことを書いてみたよ。
御堂筋のイルミネーション、アクネの近くはピンクでした♪
綺麗だったなー