今日は3月11日、東日本大震災から丸5年が経った日です。
今朝のNHKのTV番組でキャスターも言っていましたが、皆の記憶が薄れていく中、それでも当時の記憶を風化させないために、やれることは何か?を考えていきたいと改めて思いました。
私は5年前の今日は、沖縄でのセミナーに登壇していました。
観光庁が主催するインバウンド促進がテーマのセミナーで、当時、専属の業務委託契約を結んでいた、リクルートマネジメントソリューションズからの紹介案件でした。
セミナー途中の休憩時に、セミナー参加者が口々に、「東京でとんでもないことが起こっている」という類の噂話をしていました。
これはただ事ではないと思い、すぐに東京の自宅に電話をしましたが、つながらず。
とっさに関西の実家に電話を掛けたところ、東北で大きな地震があったと、その時初めて事実を聞きました。
セミナー終了後、空港へ向かいましたが、東京行きのフライトはすべて欠航になっていて
片っ端から那覇市内のホテルに電話をかけ、1室fだけ空室を見つけ、後泊をすることになりました。
夜、次々に伝えられる被害状況をTVで眺め、大変なことが起こっているとは頭で理解するも、TV画面を通じてのみの情報で、那覇市内は昨日までと何も変わらない風景に、何となく戸惑いを感じていたのを思い出します。
ただ一つ思ったことは、1台数百万円はするであろう車が次々に、津波にのみこまれていくシーンをみて
「あっけないものだなあ」と。
見栄とか、プライドとか、そんなものこの自然界では、大したことではないなあ。
一度の人生だから、思い切って、やりたいことをしようと、ぼんやりとTV画面を見て、考えていたことを覚えています。
その2週間後に、リクルートマネジメントソリューションズの卒業を決断、三か月後の6月2日に株式会社を設立しました。
震災だけが会社設立の要因ではありませんが、いくつかの要因の一つとなったことは言うまでもありません。
迷いを吹っ切る、最後の一押しとなった3.11。
この日が来るたびに、その時の「思い」をよみがえらせています。
そして、自分にできることは、目の前の仕事に感謝をしつつ、全力を注ぐこと。
生きている限り、「仕事」をやりきること。
その思いを強くする1日です。