検証から調整・改善へが経営の基本 | 面白くて役に立つ。会社数字のポイント! -愛知県豊田市の大澤税理士事務所-

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会社の利益が上がらない、従業員が思うように動かない。そんな悩みを解決するヒントになる情報を発信しています。

最近はOODAループといった新しい意思決定方法が紹介されています。

 

こちらの記事もOODA LOOP最高!というものです。

 

 

記事の話ではPDCAはがっちり計画を立てることが

 

必須なので、現状にはそぐわない。

 

臨機応変にループができるOODAこそ最高!という話です。

 

この話自体はかなり盛りすぎです。

 

ただ、現実的にPDCAをがっちりPlanを作らければ!

 

と考えているようでしたら、それは少し待った!です。

 

 

 

 

大企業であれば、計画やマーケティングを

 

専門で行う部隊がいますので可能です。

 

(実際にはガチガチの計画はしないはずですが...)

 

しかし、中小企業、とりわけ小規模企業の場合、

 

Planを練れるのは社長一人。

 

計画策定だけの時間はほとんどとれません。

 

そのため計画が命だ!と考えて

 

完成度の高い計画を作っていると

 

完成したころには経営環境は大きく変わってしまいます。

 

 

 

 

そのため、基本的に中小企業の場合には、

 

計画から入るのは向いていません。

 

検証から改善へのプロセスが基本です。

 

つまり、PDCAではなく、CAPDのループになります。

 

新設の会社でなければ、

 

すでに動いている会社があり、その結果は出ています。

 

その時の実行内容も大枠ではある程度は思い出せます。

 

つまり、実行(D)と、検証(C)は目の前にあり

 

その結果から、調整(A)を検討することができます。

 

そうすれば、ざっくりとした次回以降の計画(P)が成立します。

 

どちらにしても、検証⇒調整⇒計画⇒実行⇒検証…のように

 

常に現状認識を行い改善するという行為を繰り返すことが重要なのです。

 

立派な計画を立てることより、検証サイクルを回すことが

 

PDCAサイクルの本質です。

 

 

 

 

そのため学問はさておき、現場レベルで考えれば

 

OODAもPDCAも大差はありません。

 

OODAは、観察、判断、決定、行動(のちフィードバック)を

 

現場で実践するためのループです。

 

そのため、OODAを経営上で成立させるためには、

 

必ず全体の方向性を指し示す計画なりビジョンなりが必要です。

 

そうでなければ、現場ごとに好き勝手な方向に決断しかねません。

 

大枠が決まっていなければ、現場は判断できないからです。

 

海兵隊だって参謀本部や大統領が大枠を決めているはずです。

 

 

 

 

そして、決定と行動の間には、簡易な計画が必ずあるはずです。

 

条件反射で動き出すコックローチAIでは破綻します。

 

これをループで見てみると

 

観察(検証)⇒判断⇒(調整&計画)決定⇒行動⇒観察(検証)…

 

というループになります。

 

結局は、現実的に行える業務としては同じような内容になります。

 

 

 

 

 

PDCA、OODAどちらが重要というコトではなく、

 

いかに検証作業を行い、調整につなげていくか?ということが

 

利益が上げられる企業になるかならないかのポイントだと考えています。

 

そして、会社が検証作業を行うためには

 

現状は財務情報を見るよりも優れた方法がないと考えています。

 

有価証券報告書のもっとも重要な内容が財務情報であることから

 

これを上回る良い方法は見つかっていないのだと思います。

 

財務情報をもとに検証作業を行っていますか?