大きな出会いというのは、
しばしば説明しがたいというか
かんたんに言葉にできないようなところがある。
わたしにとって、
佐藤初女先生との出会いはおそらくその類のものだと思います。
女に生まれたことのよろこびと、せつなさと。
それは太古の昔からDNAのなかに脈々と流れているような何か。
初女さんのまわりに集まる数多くの女性たちとの出会いを通じて、
バックグラウンドや年齢は違っても、
それぞれの根源的な「女性」が響き合い、
共鳴し合うのを感じました。
おそらくこれは(男女差別ではなくて)
男性にはちょっとわからない感覚じゃなかろうか?
おむすびワークショップも楽しかった♪
わたし自身のおばあちゃんのことを思い出しても、
祖母の時代の女たちの我慢や忍耐、
それはもうどれだけのものだったか。
そこから解放され、
新しい価値観に(まさに)翻弄された
私の母親たちの時代。
そして、
より自由になった(ように見える)私たちの世代。
解放されすぎて、
より混乱しているのかもしれない
若い世代の女の子たち。
女である、ということはとってもむずかしい。
いつの時代も。
…ずっとそんなふうに思ってきた私にとって、
佐藤初女さんという存在は、からんだ紐をほどいて一本に戻してくれた。
深い理解と慈愛にみちたたたずまいに、
ありのままの自分が息を吹き返す。
イスキアでともに過ごさせてもらった短い時間は終わり、
本ももう出来上がってしまったけれど、
今でもずっと初女さんの気配が、
いつも私の心のなかにあります。
人生の大先輩であり、
師でもあり、
心の「母」でもある初女先生のことは、
少しずつこれからも
書かせていただきたいと思います。
忘れられない仕事のひとつ🩷