実は数日前から風邪ひいておりまして、
水曜日は神奈川県スポーツ月間の体験で、
セントラルへ行くつもりでしたが、キャンセル。
それから外出を控えて(できないまま)今日まで来ています。
最近長い記事が多いのは、書く時間があるから(笑)
さて、本記事は、前記事の続きです。前記事↓
4 各種の回数券をお得に利用する方法は……どっちが得か?
さて、前回の記事は、まあ各社HPや関係サイトに載っていることで、
とりたてて新しいことは書いておりません。
それでは芸がないので、以下3例ほど紹介して、Q&A形式でやってみます。
余裕のある方は、頭の体操と思って、すぐに答えを見ずに考えてみて下さい(笑)。
なお、時差回数券は、平日日中利用がメインなので、
この時間を利用できる主婦層など以外には、
使い出が良くありませんし、話が複雑になるので、
ここでは考慮しないことにします。
(Q1)購入回数券の区間より安い区間を利用するなら、
切符購入かSUICA、PASMOを利用した方が、
得になるでしょうか? YES or NO?
(解説)例えば、東急の270円区間というのは、
横浜から渋谷(東横線)、目黒(目黒線)、五反田(池上線)あたりまで利用可能で、
横浜在住者には利用しがいのある区間です。
それで、この区間の回数券を持っている場合、横浜から、
多摩川~学芸大学間(250円、SUICA等は247円)、
または、元住吉・武蔵小杉・新丸子間(220円)へ行く場合、
ともすると、回数券を使わない方が得かな?と考えます。
しかし、1枚当たり、普通回数券は2700÷11≒246円、
土休日ならなんと、2700÷14≒193円なんです。
したがって、250円区間なら回数券を使っちゃった方がお得ですし、
土休日なら220円区間、もっと言えば200円区間(綱島・日吉)でもお得です。
(ただし、全枚使い切ることが前提なので、使い切れない場合などは結論が変わりますが。)
(A1)このように、特に割引率の高い土休日回数券の場合、
本来区間より安い区間でも使った方がお得になる場合がかなりあります。
(Q2)平日と土日ともに、時々遠征する場合は?
もちろん、平日には普通回数券、土日には土休日回数券を
それぞれ使い切るだけの利用ができるなら、
それが一番お得でしょう。
しかし、それほどまでは出かけない場合、
特に、土日がメインでたまに平日に遠征、という場合はどうでしょう?
「なら、どちらにも使える普通回数券で良いんじゃない」となりそうですが、
本当にそれが得かどうか?ちょっと考えてみましょう?
(答えがすぐ見えないように、画像で余談)
最近のランキング、結構乱高下?ちなみに12日はまた2位、
13日は、またも、アクセス減ったのに1位でした。
(解説)普通回数券の場合、11枚目まで使い切ってはじめてお得になります。
100円区間なら100円得します。
これが、土休日券なら、上記のとおり概ね3割引ですから、
大体1枚70円(正確には71.4円ほど)です。
であれば、4枚使った時点で、30×4=120円(正確には114円ほど)得してしまいます。
(もちろん、土休日券を14枚使い切ることが前提。)
別の言い方をすれば、3カ月間で平日8回利用のペースなら、
土休日3回も含めて普通回数券を使っても良いわけですが、
3か月で平日7回のペースで、土休日券は14枚を使い切れるなら、
平日7回はSUICA等にして、土休日券だけ買った方が得になります。
なぜなら、土休日の4回で、普通回数券割引分を取り戻してしまうからです。
(A2)平日7回以下で、土日の利用が多ければ、土休日券だけの利用の方がお得の場合があります。
(Q3)東京メトロで、土休日に、初乗り170円区間の利用と、
次の200円区間の、両方の利用が多いです。
両方合わせて土休日で14回ほど利用する場合、
どちらの回数券を買った方が得でしょうか?
その境目の回数は何回でしょうか?
(答えがすぐ見えないように、画像で余談)
やっぱり、上記画像のランキングと、アクセスがあまり連動していない気が…ランキングいい加減?
(解説)メトロの場合、上記のとおり、金額式で、
乗り越しても差額精算で済むので、
極端なことを言えば、170円区間の回数券を買って、
14回全部200円区間利用となっても、
その都度30円を払えば済むので、SUICA等よりは得になります。
(170円区間回数券利用:1700円+乗り越し分30×14=2120円)<(SUICA等:195円×14=2730円)
(もちろん、200円区間回数券(2000円)を買った方がもっと得です。)
また、200円区間の回数券を買って、14回全部170円区間を利用しても、
前記のとおり、土休日は割引率が高いので、SUICA利用よりは損にはなりません。
200円区間回数券利用:2000円 < SUICA等:165円×14=2310円
(もちろん、170円区間回数券(1700円)を買った方がもっと得です。)
それでは、170円区間と200円区間と、合わせて14回利用する場合、
170円区間利用が何回までなら、
170円区間回数券を買った方が得か?なんですが……。
170円区間4回(200円区間10回)利用で、170円券利用の場合、
1700円+乗り越し分30円×10回=2000円となりますから、
10回で、200円区間回数券(2000円)を買うのと同額になります。
したがって、170円区間5回以上(200円区間9回以下)の利用なら、
1700円+30円×9回(以下)=1970円(以下)となって、
170円区間回数券を買って、9回(以下)は乗り越した方がお得、です。
一方、170円区間4回以下(200円区間10回以上)の利用なら、
1700円+30円×10回以上=2000円以上となるので、
2000円区間回数券を買った方が得です。
(同額なら、乗り越し精算の手間が無い方が得です…最近SUICA等普及で、
精算機はあまり混んでいませんが、混んでいると結構時間がかかることがあります。
余計な移動時間を掛けたくない場合は、清算を少なくした方が良いかも。)
別の考え方をすれば、差額精算で支払う額は、当然ながら回数券割引にならないわけで、
10回差額精算すると、1ランク上位区間の回数券を買うのと同額になる、というわけです。
(なお、例外として、金額式回数券は精算支払にも使える会社が多いので、
券面額の倍近い区間利用の場合は、精算支払分にも回数券割引が及ぶこともあります。)
(A3)金額式回数券の場合、精算10回すると(精算無し4回)、
1ランク上位区間の回数券と同額になる。
したがって、土休日回数券の場合、
精算無し5回以上(精算9回以下)なら、安いランク区間での購入が得、
精算無し4回以下(精算10回以上)だと、高いランク区間で買った方が得になる。
(何となく7:7と思っていた方が多いのではないでしょうか?)
※ 普通回数券でも、10回精算すると、1ランク上位と同額というのは同じですが、
割引率が小さいので、上位ランク運賃の回数券では、割高になることが多いです。
Q1紹介の事例のように、上位ランク回数券で元が取れる時だけ御検討下さい。
以上、かなりマニアックでございましたが、
「ちりも積もれば山となる」で、
遠征の多い方には参考にして頂ければと存じます。
しかし、中々ややこしいので、電車内の広告にある、
有名私立中学の入試問題にも、もしかしたら使えそうな気がしました(笑)。
難しく思われた方は、赤字の結論だけ頭の片隅に入れておいてください。
好きな鉄道は?
⇒おお、この話題にピッタリではないか?!
ローカル線のんびりが良いですね。
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