海に飛び込み狩りに行く必要はあっても、氷の下には天敵のアザラシやシャチなどが
いるかもしれないので、まさに命がけなのだ。
「群れの中で一番に海に飛び込むのは誰か?」と、ペンギンは戦々恐々となっている。 |
そのうち1匹目が飛び込んだのを見届けて、海が安全な状態かどうかを判断して 他の
ペンギンたちも続いて飛び込む。
その先陣を切った1匹目のペンギンを「ファーストペンギン」と呼ぶ。 |
「ファーストペンギン」は最初に海に飛び込む為、天敵に襲われるリスクが高い一方、
食糧を獲得できる可能性が一番高くなる。
閑話休題。ファーストペンギンのような存在をアメリカでは、人間の社会になぞらえて
「勇者」として讃える。 |
例えば新規事業で起業をするベンチャー企業などに対して、リスクを恐れずに誰もやり
遂げていない未知の業界に踏み出す様子を「ファーストペンギンのようだ」という由。 |
ペンギンは集団行動をする動物として知られている。氷上にいるときは体を寄せあった
り、夫婦で協力して卵を温めたりして過ごしているといわれる。 |
しかし、実際のファーストペンギンは「俺が先陣を切ってやろう」と考えているわけで
はないといわれる。ペンギン同士で、「お前がいけよ」とか 「いや、お前こそいけよ」
とお互いに押し付け合い、体を押しあっているうちに海に落ちてしまう…。 |
これがファーストペンギンの実態のようであり、少し押しの弱い おっちょこちょいな
ペンギンがファーストペンギンなのかもしれない。だが、群れが狩りをするためには、
先陣を切って飛び込むチャレンジャーとして、必要な存在なのである。
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ビジネスにおいても、新しいことを始めるときには先頭に立つ人は必要である。社会の
進歩は、たくさんのファーストペンギンたちがリスクを恐れず新事業に挑戦した結果で
もあることを考えると、その勇気はやはり讃えられることであろう。
いざというときに、ファーストペンギンのような行動ができるよう、心がけたいものだ。 |