「安い日本」を考えてみる | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

尾張エクセルの「日々精進ブログ」

木曽の清流に映え、心触れ合う躍動都市;愛知県一宮市に活動拠点を置く、尾張エクセルです。保守政権を応援しつつ、経済・社会・軍事防衛まで、地域や国内、海外の気になる出来事や話題を、独断と偏見溢れる一味違った目線でブログ提供します。

「案の定」であったのだろうか。大型連休の人出が、全国主要都市の9割近くにおいて
前年より減ったそうである。「円安による物価高で、節約意識が高まったこと」などが
影響したとみられる。「コロナ禍明け初の大型連休で、天候に恵まれた」という好材料
があっても、財布のひもは固かったようである。
小生は、海外旅行はおろか、宿泊をする国内旅行もしないで、ゆっくりと ゴールデン・
ウィークを我が家で過ごした。唯一のドライブ小旅行が、車で1時間ほどの「関ケ原
古戦場巡り」であった。
海外旅行は、アジアなどの近場に人気が集まったという。あるTV番組では、日本から
米や食材を大量に現地に持込み、節約してハワイ旅行を楽しむ家族が紹介されていた。
一時期に「1$=160円」台を付けたので、小生なりに「為替の変動」を振り返って
みた。たしかに、小生が少年の時には「1$=360円」の固定レートであった。
小生が50歳で早期退職して創業後は、毎年のように海外旅行へ出かけた。あの頃は、
「1$=100円」台であった。何度も旅行をしたヨーロッパでの通貨(ユーロ€)も、
現地の物価が高いと感じたことはなかった。
2010年頃には「1$=75円」台を付けたこともあって、「安くなった米ドル」を
購入したものだ。それを昨年秋に「1$=150円」で売却したときには、実に愉快で
あった。
「物価高に賃金が追いつかない」という状態が止まらない。実質賃金は24か月連続で
前年同月比マイナスとなり、過去最長を更新した。一方で円安を背景に外国人観光客は
増え、ホテルなどの宿泊料を押し上げている。

昨日まで、小生は伊勢~京都~奈良などの観光地を巡った。どこも、インバウンド(外
国人観光客)が溢れていた。彼らは、円安の恩恵を受けているようで、食事やお土産等
についても、日本人から見ても高価なモノがターゲットのようである。
さらに、修学旅行生徒が 古都を社会見学(観光)しているのを 目の当たりにしたが、
彼らは無駄な買い物はしていないようであった。
インバウンド需要が伸びて、経済が活気づくのはありがたいことである。ただ、小生は
「日本が買い叩かれている」かのようにも思えてしまう。
これは「果たして健全な状態なのか?」といえば、小生は どうも違う気がするのだ。