「案の定」であったのだろうか。大型連休の人出が、全国主要都市の9割近くにおいて
前年より減ったそうである。「円安による物価高で、節約意識が高まったこと」などが
影響したとみられる。「コロナ禍明け初の大型連休で、天候に恵まれた」という好材料
があっても、財布のひもは固かったようである。 |
小生は、海外旅行はおろか、宿泊をする国内旅行もしないで、ゆっくりと ゴールデン・
ウィークを我が家で過ごした。唯一のドライブ小旅行が、車で1時間ほどの「関ケ原
古戦場巡り」であった。 |
海外旅行は、アジアなどの近場に人気が集まったという。あるTV番組では、日本から
米や食材を大量に現地に持込み、節約してハワイ旅行を楽しむ家族が紹介されていた。 |
一時期に「1$=160円」台を付けたので、小生なりに「為替の変動」を振り返って
みた。たしかに、小生が少年の時には「1$=360円」の固定レートであった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240521/18/office-sugimoto/b1/a9/j/o0736036815441641601.jpg?caw=800) |
小生が50歳で早期退職して創業後は、毎年のように海外旅行へ出かけた。あの頃は、
「1$=100円」台であった。何度も旅行をしたヨーロッパでの通貨(ユーロ€)も、
現地の物価が高いと感じたことはなかった。 |
2010年頃には「1$=75円」台を付けたこともあって、「安くなった米ドル」を
購入したものだ。それを昨年秋に「1$=150円」で売却したときには、実に愉快で
あった。 |
「物価高に賃金が追いつかない」という状態が止まらない。実質賃金は24か月連続で
前年同月比マイナスとなり、過去最長を更新した。一方で円安を背景に外国人観光客は
増え、ホテルなどの宿泊料を押し上げている。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240521/18/office-sugimoto/bc/dc/j/o1000100015441640264.jpg?caw=800)
昨日まで、小生は伊勢~京都~奈良などの観光地を巡った。どこも、インバウンド(外
国人観光客)が溢れていた。彼らは、円安の恩恵を受けているようで、食事やお土産等
についても、日本人から見ても高価なモノがターゲットのようである。
さらに、修学旅行生徒が 古都を社会見学(観光)しているのを 目の当たりにしたが、
彼らは無駄な買い物はしていないようであった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240521/18/office-sugimoto/c3/c4/j/o1800120015441640070.jpg?caw=800) |
インバウンド需要が伸びて、経済が活気づくのはありがたいことである。ただ、小生は
「日本が買い叩かれている」かのようにも思えてしまう。
これは「果たして健全な状態なのか?」といえば、小生は どうも違う気がするのだ。 |