立憲民主党と、教職員組合による「裏金」 | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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民主党幹事長などを務めた輿石東氏の回顧録出版パーティーが5月12日に開かれて、
鳩山由紀夫元総理大臣の他、立憲民主党の泉健太代表らが出席、自民党の麻生太郎氏も
祝辞を述べた。小沢一郎氏は、「政権崩壊の日も近い」と指摘した。
輿石東(こしいし あずま)氏は、参議院副議長、参議院議員(3期)、及び 衆議院議
員(2期)を歴任。民主党が2007年に参院選挙で大勝して「ねじれ国会」になると、
「参院のドン」と呼ばれて、政局を大きく左右するほどの力をもつキーマンとなった。
輿石東氏は、山梨県出身で、元小学校教員として働いていたこともある。彼は教育関連
の問題にも取組んで、「山梨県教職員組合執行委員長」としても活動した。また、政治
資金規正法違反の問題にも関与しており、山梨県教職員組合の教員による政治活動問題
が浮上した際には注目された。輿石氏の信条は「逃げない、ぶれない、裏切らない」。
2003年に、輿石が役員を務める山梨県民主教育政治連盟が、山教組所属教員らから
集めた輿石氏への選挙資金カンパ6千万円余について、政治資金収支報告書に記載して
いなかったと報じられた。このうち約3300万円が輿石氏に寄付されていたという。
この事件は、教職員の政治的な活動を禁じた教育公務員特例法や政治資金規正法に違反
している疑いがあるとされた。山梨県教育委員会は教員24人に対し、停職などの処分
を行った。教員らの証言では、「輿石議員への政治献金として裏口座でプールされた」
という。だが、輿石氏は関与を否定した。

小生が愛読する産経新聞5月11日付けの朝刊コラム【産経抄】から一部加筆のうえで
引用して紹介する。
去る5月8日の小紙政治面は、輿石東元参院副議長のインタビュー記事を掲載していた。
立憲民主党のご意見番である輿石東氏は、自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載
事件について「腐敗」の表れだと指摘するなど87歳の今も元気そうで慶賀に堪えない。
ただ同時に、「よく言うよ」とも感じた。「日教組のドン」として地元、山梨県教職員
組合(山教組)に君臨した輿石氏もまた、政治とカネの問題と無縁だとは到底言い難い。
輿石氏が、「私自身の政治団体」であると呼んだ山教組の政治団体;「山梨県民主教育
政治連盟」(県政連)もまた、大規模な不記載事件を起こしている。
組織率が9割超の山教組は長年にわたって、校長3万円,教頭2万円,一般教員1万円,
OB教員5千円の半強制カンパを行っていた。毎年数千万円は集まっていたはずなのに、
県政連は 輿石氏が衆院選で落選した平成8年に691万円、参院に初当選した10年に
447万円を計上しただけで、後は政治資金収支報告書には「ゼロ」と書いていた。
それが、2015年に小紙が問題を報じると同年中に寄付金を1021万円に修正して、
翌2016年には 5142万円に跳ね上がる。また、輿石氏は「教育の政治的中立など
あり得ない」とも発言している。山教組はカンパだけでなく、政治的中立が求められる
教員を輿石氏の電話作戦やポスター張りなどに動員してきた。
結局、山教組と県政連は政治資金規正法違反の罪に問われて、幹部らが略式起訴された。
「教育公務員特例法」に抵触したとして停職などの処分を受けた教員らは24人に上る。
輿石氏自身は「関与していない」で通した。
記載されなかったカネは、どこに消えたのか。こちらの方がよほど「裏金」ではないか。