「空き家と相続問題」考 | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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日本では少子化が進み、人口はピークだった2008年頃と比べると、300万人以上
減っている。そうすると、住む人がいなくなってしまった「空き家」が増えていく。
総務省は4月30日、「全国の空き家が2018年から51万戸増えて 2023年は
過去最高の900万戸に上っている」という調査結果を発表した。住宅全体に占める
空き家の割合(空き家率)は13.8%で、日本全体の家の7戸に1戸が空き家という
深刻な状態である。
空き家には、次の住人を探している状態も含まれるがてはいるが、誰も住む予定のない
「放置された空き家」が385万戸(42.8%)もあったという調査結果には驚く。
国土交通省によると、昨年度の新設住宅着工戸数は前年度比7%減の80万戸、中でも
持ち家は11%減の22万戸だった。サラリーマンの夢といわれたマイホームの魅力も
晩婚化や少子化で色あせたのだろうか。
家をめぐっては総務省統計も注目された。全国の空き家は過去最多の900万戸で住宅
総数の14%に上る。

 
人が住まなくなった家はすぐに傷み始める。それは、換気をしなくなるからだ。湿気が
こもって老朽化が進み、やがて倒壊の恐れがある「危険家屋」となる。この危険家屋が
目につくようになった。それもそのはず。全国の空き家は昨年10月時点で900万戸に
上り、過去最多を更新した。
理由の一つが「相続放棄」である。2022年の相続放棄は、過去最多の約26万件だ。
900万戸の中に含まれる空き家もあるだろう。家を守ってきた両親も、いつかは亡く
なる。古里を離れた子どもには、自分たちの生活がある。管理に費用がかかる空き家は、
「財産」ではなく「負動産」と揶揄される。
一方では 「相続人なき遺産」も増え続けている。相続人が不在で国に納められた財産は
2022年度で約769億円に上った由。

 
財産はあの世には持っていけないのである。「年をとれば、売却や寄付など背負う荷物
を減らす」という方法はあると小生は感じる。
ゴールデンウィークで帰省していた子どもや孫たちが都会へ戻って 今、寂しさを感じて
いる人が全国にはたくさんいることだろう。
「相続問題に」も思いを巡らす大型連休明けかなのもしれない。