データは何処へ? | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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「電子帳簿保存法」は、紙で保存しなければならなかったものを、一定の要件を満たして
電子で保存できるようにする法制度である。主に国税帳簿書類を対象としており、以下の
3つの区分がある。
①【電子帳簿等保存】: 会計ソフトなどで作成した国税関係帳簿書類や決算関係書類 及び
自己発行の取引関係書類を電子データで保存できる。
②【スキャナ保存】: 自己が作成した紙の書類や 取引先から受け取った紙の請求書などを
スキャンして電子データ保存できる。
③【電子取引】: 取引情報を電子データで保存することが義務付けられている。
2024年1月からは、特に以下の改正点が重要である。
・「電子取引データの紙保存要件が変更」; これまでは紙で印刷したものを 原本として
保管できたが、2024年以降は「取引情報を原則データ」で「電子帳簿保存法の要件に
則って保存する」必要がある。
・「スキャナ保存のタイムスタンプと検索要件の緩和」スキャナ保存を希望する事業者は、
タイムスタンプ付与期間が最長2か月+7営業日以内に緩和されて、検索要件も「取引年
月日」,「取引金額」,「取引先」の3つのみになった。
「電子帳簿等保存で紙帳簿の7年間の保管が不要に」クラウド会計ソフトを使用して作成
する場合は、国税関係帳簿書類の紙帳簿の保管が不要になった。
 
2024年1月からは、メールやクラウド経由で受け取った請求書や領収書などを、紙で
保存することは、「電子帳簿保存法」違反になり罰則さえも受けることになっている。
 
小生が愛読する日経新聞の4月22日付けの朝刊一面のコラム【春秋】から、一部加筆の
上で紹介する。
あんなに長い地下鉄の車両を一体どこからどうやって地面の下に入れたのか。「考えると
また眠れなくなっちゃう」は、昭和の漫才コンビ;「春日三球・照代」の有名なギャグだ。
近ごろ、このフレーズがぐるぐると頭のなかを巡って困っている。お題はデータはどこへ?
原稿を書いて保存する。その文字データはどこに行ったのか。昔なら 端末本体のメモリー
に記憶され、いつでも「物」として取り出している実感があった。
今は「クラウド(雲)」というどこか遠いところにあるそうだ。実体としては、「データ・
センター」と呼ぶ最近話題の建物内のサーバーに保管されているらしい。何だか不安だ。
その建物が地震やテロにあって破壊されたならどうなる?
ITに詳しい同僚に聞いてみた。「サーバーの塊(リージョン)が複数あり、顧客のファ
イルを絶対紛失しないように、それぞれのリージョンが 世界中でバックアップとして機能
し……」。途中で理解をあきらめた。自衛のためパソコン画面を写真に撮るようにした。
さらに大事な原稿は印刷しておく。周囲には笑われるが、安心だ。わからないものは怖い。
人工知能(AI)やブロックチェーンもそうだが、現代の高度なテクノロジーは 一般人が
肌感覚で理解できるレベルを超えている。
また保存ボタンを押す。この原稿も ちゃんとどこかに収まってくれたか。考え出すと眠れ
なくなる。