新年を迎えてから半月、能登半島地震や羽田空港の航空機衝突事故など、世の中は
なにやらおかしな出来事が続いている。だが、2024(令和6)年の正月を迎え、
寛解状態で生きのびることに感謝している小生は、気分も一新である。 |
昨年は、世界の地政学的な諸問題も、政治的な問題も、経済的な問題も全てが混沌
としたままであった。「世の中」は、何となくスッキリしないままで 過ぎ去った。
ご託ばかり並べても仕方がないので、どうすればスッキリ出来るのかを考えよう。 |
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「ひとの振りみてわが振り直せ」ではないが、「まず反省から実践をしよう」と、
改めて旧海軍兵学校の「五省」を読み直すことにしてみた。 |
(1) 至誠(しせい)に悖(もと)る勿(な)かりしか |
(2) 言行に恥ずる勿かりしか |
(3) 気力に缺(か)くる勿りしか |
(4) 努力に憾(うら)み勿りしか |
(5) 不精に亘(わた)る勿りしか |
そしてつくづく感じるのは、自省も含め 今の日本には少なくなったものばかりで
「至誠」や「悖る」は、言葉そのものが消えていってしまっているのではないか。
ちなみに「悖(もと)る」とは道理に背く。人の道に反することだ。 |
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240115/18/office-sugimoto/68/c4/j/o0450042015389846228.jpg?caw=800) |
この「五省」も、かつての 海軍兵学校 と同様になくなってしまったのだろうか?
と思っていたが、驚いたことに、「五省」は、現在でも米国の海軍兵学校(アナポ
リス)では英訳されて掲げられているという。 |
また「海上自衛隊」では今も標語としているらしい。自衛隊OBは、キリッとした
人が多いが、人間何らかの規範はいつの時代にも必要だろう。 |
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「バレてもともとと、バレなければ儲けもの」と、カネの為に平気で嘘をついたり
人を欺いたりするのは「恥ずかしい」はずだが、どうなったろう。 |
トップの人間は、「たとえ自分が関知していなくても、部下のやったことは、全て
自分に責任がある」という潔さも 今のトップには見ることが少ないようでもある。 |
それどころか、「秘書が勝手にやった」とトップが公言している国では、子供らを
躾けようにも親も躾けようがないではないか。 |
「親の年金目当てに死亡届も出さずに決め込む」という不逞の輩もいるようであり、
長寿高齢者の不明者も、続々と指摘されているようである。…実に 困ったものだ! |
「恥」も既に死語になってしまったようである。 |