五省に悖(もと)る勿(な)かりしか | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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木曽の清流に映え、心触れ合う躍動都市;愛知県一宮市に活動拠点を置く、尾張エクセルです。保守政権を応援しつつ、経済・社会・軍事防衛まで、地域や国内、海外の気になる出来事や話題を、独断と偏見溢れる一味違った目線でブログ提供します。

新年を迎えてから半月、能登半島地震や羽田空港の航空機衝突事故など、世の中は
なにやらおかしな出来事が続いている。だが、2024(令和6)年の正月を迎え、
寛解状態で生きのびることに感謝している小生は、気分も一新である。
昨年は、世界の地政学的な諸問題も、政治的な問題も、経済的な問題も全てが混沌
としたままであった。「世の中」は、何となくスッキリしないままで 過ぎ去った。
ご託ばかり並べても仕方がないので、どうすればスッキリ出来るのかを考えよう。
 
「ひとの振りみてわが振り直せ」ではないが、「まず反省から実践をしよう」と、
改めて旧海軍兵学校の「五省」を読み直すことにしてみた。 
(1) 至誠(しせい)に悖(もと)る勿(な)かりしか 
(2) 言行に恥ずる勿かりしか 
(3) 気力に缺(か)くる勿りしか 
(4) 努力に憾(うら)み勿りしか 
(5) 不精に亘(わた)る勿りしか 
そしてつくづく感じるのは、自省も含め 今の日本には少なくなったものばかりで
「至誠」や「悖る」は、言葉そのものが消えていってしまっているのではないか。
ちなみに「悖(もと)る」とは道理に背く。人の道に反することだ。
この「五省」も、かつての 海軍兵学校 と同様になくなってしまったのだろうか?
と思っていたが、驚いたことに、「五省」は、現在でも米国の海軍兵学校(アナポ
リス)では英訳されて掲げられているという。 
また「海上自衛隊」では今も標語としているらしい。自衛隊OBは、キリッとした
人が多いが、人間何らかの規範はいつの時代にも必要だろう。
 
「バレてもともとと、バレなければ儲けもの」と、カネの為に平気で嘘をついたり
人を欺いたりするのは「恥ずかしい」はずだが、どうなったろう。 
トップの人間は、「たとえ自分が関知していなくても、部下のやったことは、全て
自分に責任がある」という潔さも 今のトップには見ることが少ないようでもある。
それどころか、「秘書が勝手にやった」とトップが公言している国では、子供らを
躾けようにも親も躾けようがないではないか。
「親の年金目当てに死亡届も出さずに決め込む」という不逞の輩もいるようであり、
長寿高齢者の不明者も、続々と指摘されているようである。…実に 困ったものだ!
「恥」も既に死語になってしまったようである。