新年「とんでも予想」 | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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小生が愛読する日経新聞の1月5日付朝刊のマーケット総合欄のコラム;「大機小機」に
掲載された「新春とんでも予想」には、興味をひかれたので、一部加筆の上で紹介する。
 
新春は経済・市場予想がことのほか注目される時期である。米国;ウォール街の指南役と
された「バイロン・ウィーン」氏が昨秋に90歳で大往生を遂げられ、38年にわたって
年始に発表してきた「びっくり10大予想」を読めないのは残念である。
バイロン・ウィーン氏を偲びつつ、「とんでも予想」を考えてみたい。
 
ウクライナと中東ガザでの戦争継続で幕を開けた新年。
目下の懸念は「
①中東での地域紛争拡大」である。「レバノンのヒズボラ」や「イエメン
のフーシ派」の活動が活発化し、警戒は怠れない。
その際には「②原油価格高騰・インフレ再燃と欧米の再利上げ」に直面し、早期利下げを
織り込む市場の期待は裏切られる。
現状でも紅海での航行の自由が脅かされ、原油価格の上昇リスクは小さくない。日本は、
③円安加速と日銀の早期利上げ」を迫られよう。
ウクライナと中東の情勢は欧米での政治動向にも左右される。西欧では難民・不法移民が
急増し、6月の欧州議会選挙は極右政党躍進の可能性が高い。米大統領選の「
④トランプ
候補の再選
」は、相応の確率であり得るシナリオだ。
トランプ大統領が再び誕生すれば、ウクライナ支援が打ち切られ「⑤ロシア・ウクライナ
の停戦
」も考えられる。停戦は西側民主主義陣営によるウクライナ支援の事実上の失敗で
ある。気候変動問題への国際的な取り組みやESG(環境・社会・企業統治)投資は後退
を迫られる。
もっとも、地球温暖化は着実に進む。地震も含めた「⑥自然災害」リスクを無視すること
はできない。
酷暑に加えて、生成AI(人工知能)ブームも、大量の電気を消費する。「
⑦電力危機
リスクもある。
経済停滞懸念が強まる中共。習近平国家主席が経済再生と対外関係安定を最優先すること
に期待をしたいが、国内の鬱憤のはけ口を海外に求めるリスクも残る。総統選挙後の台湾
情勢次第では「(
⑧中共の台湾政策強硬化」にも留意が必要だ。
国内では政治資金問題が「⑨政治不安と政策停滞」につながる公算が大きい。財政規律が
緩む中で、「
⑩国債の格下げ」リスクもくすぶる。
 
かつて大銀行の頭取から、「予想は(反対から読むと)噓よ」と、お聞きしたことがある。
とんでも予想が現実化しないことを願い、まさかの事態にも周到に備える新年としたい。