「小寒」を迎えて想う… | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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本日;1月6日は二十四節気の「小寒(しょうかん)」で、「寒の入り」である。暦の

上で寒さが最も厳しくなる時期の前半だ。『暦便覧』では、「冬至より一陽起こる故に 

陰気に逆らふ故、益々冷える也」と説明をしている。

この日「小寒」から「節分(立春の前日)」までを「寒(寒中・寒の内とも)」と言い

この日を「寒の入り」とも言う。暦の上では、「冬の寒さが一番厳しい時期」となる。

この日から「寒中見舞い」を出し始める。

1月20日の「大寒」を経て、来月3日の「節分」までが、寒さが最も厳しくなる時分

である。だが、年が明けてからも「暖冬」であって、小生は些か拍子抜けである。

 
「二十四節気」を 3つに分けた「七十二侯」は、「小寒」の間にこう移り変わる。
①初侯:芹乃栄(せりすなわちさかう)1月6日頃
芹(せり)が盛んに育つ頃。小寒の冷たい水辺で育った芹は、葉の先までがみずみずし
くておいしく、寒芹と呼ばれ珍重された。ひとところに競り合うように群がって生える
ので「せり(競り)」という名がついたとか。芹は春の七草のひとつである。
②次侯:水泉動(しみずあたたかさをふくむ)1月11日頃
地中で凍った泉が動き始める頃という意味である。水泉とは、湧き出る泉のことである。
厳しい寒さの中で、自然界のかすかな暖かさが愛おしく感じる時期でもある。
③末侯:雉始雊(きじはじめてなく)1月16日頃
「雊」は雄の雉が鳴くことを表す漢字で、雄が雌への求愛のために「ケーンケーン」と
甲高い声をあげて鳴き始める頃という意味である。
雉(きじ)は日本の国鳥であり、美しい羽根も尊ばれてきた。
 

閑話休題。「寒中見舞い、寒稽古、寒中水泳、寒詣り、寒月、寒暁、寒の水…」の文字

通り、寒さに縮こまるのは、これからがいよいよ本番であろう。身を切るような北風の

冷たさが、「来る大寒に備えなさい」と忠告するかのようである。

季語;「寒の水」には、身震いするほどに冷え透き通った清涼な響きがある。「飲めば

風邪や胃腸病にいい」と、昔から神秘的な効能が謳われた。

貝原益軒の「日本歳時記」に、「寒の水は性質良く造りみそなどの貯蔵が効く」とあり、

井原西鶴は、浮世草子;「西鶴織留(おりどめ)」で「肌滑らかにおしろい乗りがいい」

と女性が喜ぶ能書きも書いた由。

日本のことわざに、「小寒の氷、大寒に解く」とある。自然は暦通りいかず、寒暖 必ず

しも暦の流れに従わない。予測不能の厳冬で、皆様各々ご自愛の上、十分にご用心を…。

正月早々の能登半島の大地震や羽田空港での航空機同士の衝突事故で 波乱の幕を開けた

令和6年であるが、本日からは「成人の日」を含めた3連休である。

昨日の法人創立記念日を迎えて 「20周年祝賀パーティ」を計画したが、闘病中の小生

の体調はイマイチである。「この世の春は、まだ少し遠いかな…」と感じる正月6日の

雑感である。本日は休養して、ゆっくりと英気を養いたいところである。