参院選が公示されて… | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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第25回参議院選挙が7月4日に公示され、7月21日投開票に向けた選挙戦が始まった。

2012年12月に発足した安倍政権が信任されるかどうか…が論点となるだろう。

自民,公明両党が非改選議席を合わせた過半数を得るかが注目される。安倍晋三首相が

意欲を示す憲法改正に前向きな「改憲勢力」が3分の2に届くかも焦点である。

参院議員の任期は6年だ。参院選では選挙時期を3年ずらし、その半数ずつを改選する。

2018年に参院の総定数を6増する改正公職選挙法が成立したため、今回の選挙の改選

定数は2016年参院選に比べて3増の124議席。内訳は選挙区;74、全国;1ブロックの

比例代表が50である。

安倍首相は2019年11月に首相としての通算の在職日数で「桂太郎」を抜き、歴代最長と

なる。安倍首相は参院選争点に「政治の安定」を掲げて、安倍政権が進めてきた経済政策

「アベノミクス」などを信任するか…が問われる。首相は「憲法改正を議論するのか、しない

のかを問う」とも語っており、改憲の是非も論点となるだろう。

「戦前の貴族院に代わる参議院は、様々な職業代表で構成したら…」という意見があった

そうである。憲法制定時の担当大臣で国会答弁を担った故金森徳次郎がこのように書き

残している。

「衆議院は何とかつべこべいって通して来たけれども、貴族院は容易に通さないぞ」という

気概があったらしい。「貴族院に類似したものができないか」といろんな案が出たという。

しかし結局は、衆院よりも議員数を少なくして、任期を長くしただけに終わった。それでも、

金森徳次郎氏は「うまく行けば」と断った上で、「参院は衆院の考えを調節したり、わがまま

を抑制したりできる」と期待した由。

さて、本日;7月4日は参院選公示日である。どうしても「政党別の勝敗予想」に目がいくが、

それでは衆院選と変わり映えしないではないか。

年金,安全保障,憲法改正などの「様々な公約」に加えて、「衆院のわがままを抑制する力

の有無」を候補者に見たいものである。

参院の存在意義が数ではなく、現実に根差した見識と言論の府であるならば、様々な立場

や経験を持つ議員が多い方がいいのではないか。「性的マイノリティー(LGBT)や非正規

社員らが議員になって、国会で直接声を上げたら…」と思わず想像してみる。

「職業代表」ではないが、現代の多様な社会を反映する構成であってほしいものでもある。

現実は女性候補が少なくて些か残念である。せめて、「衆院の横暴は容易に通さないぞ」と

いう気概を選挙で聞きたいのであるが…。