小泉元首相が小沢一郎と脱原発で急接近… 自由党の小沢一郎共同代表が主宰する政治塾で、小泉純一郎元首相が講演することが 明らかになった。小沢氏が6月29日に明らかにした。講演は7月15日に行われる予定。 かつて小沢・小泉両氏は自民党内で激しく対立し、小沢氏の自民離党後も「政敵」として 相まみえてきたが、双方が主張する「脱原発」を巡り急接近した。「あり得ないタッグ」には 原発政策を推進する安倍政権を牽制する狙いもありそうだ。 田中真紀子元外相・文科相からは「政界の変人」と評された小泉純一郎元首相だが 引退 して市井人となった今も、変人ぶりは相変わらずどころか、ますます病膏盲に入ったようで あり、今度は「脱原発」でかつての政敵とタッグを組むというのだから、もはや「何でもあり」 の『政界コンビニストア』と変じたようである。 「自民党をぶっ壊す」を標榜して、そのパワーで郵政民営化を断行し、中共や韓国がいや がる靖国神社参拝も行うなど、鼻っ柱の強さが良くも悪くも評価された同氏のユニークさは 確かに大きなインパクトがあった。その片鱗は、息子の小泉進次郎氏にも受け継がれて、 「イケメン」であることも加算されて任期は抜群だ。 次期首相の呼び声も高いその息子の不利にならないように、少しは言動を慎んでも良い ところだが、「持って生まれた気質」とうものは抑えが効かないらしく、細川護熙元首相と 組んで「脱原発」を訴えて、政府に刃向かったかと思えば、最近では「安倍首相の3選は 厳しい」などと発言し、政治評論家気取りでもあるようだ。 そして、今度は自由党の小沢一郎氏と組んで「脱原発に歩調を合わせていく」というのだ から、「敵の敵は味方」、「昨日の敵は今日の友」よろしき意気軒昂ぶりは「伝馬空を行くが 如し」である。 「恩讐」を越えて、交遊を復活することは大いに結構であるが、ただ「古巣に弓矢を向けて 自説を押し通す」前に、「元首相だ」という立場を弁えることも、まず必要ではないのか?