こんばんは。
介護労務コンサルタント(社会保険労務士、介護福祉士)の松岡勇人です。
今日は、「介護報酬マイナス改定!さあ、どうする?」その3です。
介護報酬改定に際し、一喜一憂するのはもうやめよう!
3年ごとに改定が行われる介護報酬。今回の改定で5回目。
色々な考え方や意見もあると思うが、改定そのものは必要と私は考えている。
介護保険制度が始まった平成12年当初と比較しても、制度そのものだって、変遷してきた。
介護報酬は、介護保険が適用される介護サービスに対する報酬だから、制度の変更に伴い、各介護サービスへの配分の見直しが行われてしかるべきだ。
介護報酬改定の都度、国は色々な改定理由をいう。国のいう「社会保障費の伸びを抑えるため」というのも事実だ。
国のお財布だって、限界がある。介護保険制度を初めとする社会保障制度が破綻してしまったら、元も子もない。
3年ごとの介護報酬改定に際し、一喜一憂するのはもうやめよう!
一喜一憂している暇は、介護事業所の経営者の皆様にはないハズだ。
チョッと景気が良くなれば、自分の将来に不安感を抱く介護職員は、介護職よりも賃金が高い別の仕事に流れていく…。
2025年、団塊の世代の方たちが本格的に介護を必要とするときがもう目の前に迫り、その担い手となる介護職員の確保は必至だ…。
労働集約型産業である介護業界は人手が必要だから、今後、介護事業所間で介護職員の争奪戦だって考えられる。
大切な介護報酬に関心が向くのは仕方ないが、介護職員の確保に今まで以上に関心を向けよう!
介護職員の確保のために、賃金(給料)のアップにも限界ある…賃金(給料)のアップをしたところで、やる気は長続きしない。
介護事業所の経営者の皆様は、今回の介護報酬マイナス改定を契機に、賃金(給料)のアップに変わるやる気を真剣に考えよう。