皆さんこんにちは。office Estrellasです。
ココロの悩みに対する戦術はしっかり研究しております。
その成果はURLからオファーいただければ一緒に悩みをクリアしていきますので、よろしくどうぞ。
…また前回の更新から日にちが経過してました。
日々生活している中で、夜になったら「アディショナルタイムはどれくらいだ?」と言いたいところですが、寝落ちしてしまいまして…ゴメンナサイ。
まぁ、職業柄、心身の健康には気を遣わねばなりませんので「眠くなったら寝る」というのだけは守るようにしています。
言い訳がましくなりますが、皆さんもホントに睡眠と食事には気を遣っておきましょう。
前職時代にココロとカラダの状態が悪くなっていった方々を見ていて気付いたのが「寝てないんだろうなぁ」「なんかゲッソリしてない?」というものでした。
そんなワタクシもゲッソリしてしまってた時期もありましたし、当時は睡眠不足は当たり前でした。
退職してメンタル心理カウンセラーとなってからは寝不足は解消しつつあります。ただ、ついつい食べ物に手を出しやすい環境になったため、体重が増えてしまって…
あ、前置きという名の言い訳が長くなりました。
今回は、アスリート、とりわけ学生アスリートのココロのケアについてです。
12月、1月は駅伝シーズン。
ワタクシも中3の時、サッカー部の傍ら駅伝部に駆り出されてまして。
グラウンドと違い、ロードで走るのはめちゃ楽しかったのを覚えています。周囲の景色や前方のランナーを見て、スイッチがオンになっていました。
駅伝シーズンについてですが、出雲駅伝を行われると男女ともに大学駅伝のシーズンに入ります。その一方で実業団女子駅伝があり、年末には都大路を駆ける高校駅伝が。
年が明けたら元日に実業団駅伝であるニューイヤー駅伝、その余韻に浸る間もなく箱根駅伝があります。
そして都道府県対抗駅伝が女子男子とそれぞれ行われて、世の中はいつの間にか色んなスターが出現するのです。
今年でいえば、岡山の中学生ドルーリーちゃんですかね。
で、駅伝がひと段落したらマラソンです。
春先に向けて大阪や名古屋、東京などと開催され、オリンピックなどの大会につながっていくのです。
メンタル心理カウンセラーの立場でこれらの大会を見て常に感じるのは「自分のベストが出せなかったとき」や「アクシデントで結果が出なかったとき」にどう向き合っていくかです。
すべてのアスリートは、目標を設定したうえで、練習などのヴィジョンを組み立てていきます。
例えば全国大会に出る、となったら、出場メンバーに選ばれないといけませんし、予選を勝ち抜かねばなりません。となると、予選に臨むメンバーに選ばれないといけないでしょうし…となります。
そうなると日常生活において色んなものをそぎ落とすことになります。例えば合コンへは行かないとか、スナック菓子を食べないとか…
そうしていかないと自分に打ち勝てないし、目標も達成できないんです。
かと言って、全員がメンバーに選ばれるわけではありません。
そうすれば「挫折」を味わいますよね。
また、選ばれてもベストが出せなかったり怪我したり…
成功するのはホントに一握りなのです。
「挫折」や「失敗」
その時に味わう「絶望感」は本当に計り知れません。
かなり古い話になりますが、1964年の東京オリンピックの男子マラソン。そこで銅メダルを獲得した円谷選手がその後自ら命を絶った、という事件がありました。
彼は地元でのオリンピックで金メダルも狙えると報道されてきた中での結果は銅メダル。
今となっては「よく頑張ったね」となるのでしょうが、当時の時代背景などを考えたら、本人の精神状態は沈んでいったのでしょう。大会が終わってからしばらくして彼が選んだ道は「死」というものでした。その遺書は本当に読むに堪えないものでした。
あれから半世紀以上経ちますが、どれだけ進化しているのでしょうか。スポーツ界では未だに指導者からの暴力やパワハラが絶えることなく。
周囲の過剰な期待があったにもかかわらず、期待に見合った金銭面などの支援は微々たるもの。
目立つのは一時的なフィーバーだけです。
一昨年の東京オリンピックのメダリストたちがどう活動されているかをちゃんと把握しているお偉方はどれほどなのか。
そこで、私たち一般人はどうすればいいのか。
まず、アスリート、とりわけ学生アスリートの生活というのは限られていると理解していきましょう。
そこを気を付けるだけでも、競技の観方などが変わりますし、知り合いや関係者、親族が現役であれば、接し方もより変わっていくことでしょう。
考えてみましょう。
中学高校はそれぞれ3年ずつですし、大学は4年。実業団に入ってもどれだけ長く在籍できるか…
例として、今は俳優として活躍されている和田正人さん。
彼は日本大学で箱根駅伝に2度出場し、実業団に入りましたが、そこで駅伝部の廃部を味わいます。
和田さんはその後俳優に転じましたが、チームメイトの中にはほかの企業チームに移るか協議を諦め引退し社業に専念するなど、色んな選択を迫られたと思います。
もし、あなたのパートナーや親類がそのような状況に置かれたらどうすればいいのか…悩みますよね。
そんな時はただ一つ。
当たり前と思っていても、何気ない挨拶などの声をかけていきましょう。
大会前には「気を付けてね」くらいかな。
終わったら「お疲れさま」「ありがとう」くらいで。
アクシデントがあったりしたら、これらに付け加えて「ウチらは味方だから」が一番いいかもしれません。
応援は必要ですが、過度になることなく選手の味方(セコンド)としての立場に立っていることが大切なのです。
多くの指導者は技術論はもちろんですが、常に選手の味方となってモチベーションを保ったり、場合によってはストップさせる勇気も学んでおられます。
青山学院大学の原監督はモチベーションを保てるように自らが前に出て業界を盛り上げたりしています。「出たがり」と思っている方もおられるでしょうが、原さんは監督であるとともに営業担当としてメディアに出ていると思っています。
また、駒澤大学の大八木監督はメディアへ多く出ていませんが、常に選手を守っているのがよくわかります。
その典型が箱根駅伝において出てくる「男だろ!」などの声掛けなのですが、選手を守っているからこそ、あえて父親的な声出しができるのです。
ストップさせる勇気としては、昨日のことになりますが、大阪国際女子マラソンにそれはありました。
レース序盤でのアクシデントが原因で優勝候補の選手が途中棄権されました。
その時、コーチングスタッフの方が必死に選手を止め、泣き崩れていく選手をケアできるように周囲に人が集まらないように対応されていました。
このような状況下で、スタッフはケガの状態のチェックや精神的ケアとともに今後の練習プランや大会出場のスケジュールの再構築などを同時にアタマの中で進めていくことになります。
状況に応じたケガの治療に並行して「これで終わったわけではない」と伝えるとともに「次に頑張ろうよ」と選手のココロを前向きに持っていかねばなりません。
たぶんこのコーチも色々苦労しながら選手に寄り添っていたのだと思います。
この選手はオリンピックの出場権をかけたレースへの出場権は持っておられるとのことですので、無事に向かっていただきたいところです。
最後に。
今はSNSで容易に意見が述べることができる時代ですので、このような事象があった際に色んな意見が出せるとともに批評や時には傷つけるコトバ、誹謗中傷も出てきています。
今となっては「名誉毀損」などで訴えることもできるようにはなっていますが、そこに至るまでは手続きや立件に至るまでの確認など、大変なものなのです。
なので、SNSでの振舞いだけは皆さん気を付けて下さい。
選手などの当事者は、そのような意見や誹謗などを目にしたら、書いた人の100倍傷ついている、と把握しておきましょう。
自分への反省の意を込めながら、今回はここまでとします。
アスリート、とりわけ学生アスリートにとって今年が栄光あふれる年になりますように。