映画『ボヘミアン・ラプソディ』の嘘とホント【追記あり】 | 散らかる頭の中をスッキリ整理! ADHDコーチ 大阪 奈良

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「何これ !?

 おかしい !!! 」

 

 

ガチのクイーンファンは、

思わず悲鳴をあげる作品でした。

 

 

 

そりゃ確かに、

 

大音量でクイーンを聴けるのは

とても貴重なチャンスだし、

 

俳優は全員ものすごく頑張ってました。

 

 

クイーンが世間に再評価されて嬉しい。

 

 

また、映画に多少の脚色はつきもの、

「フレディへのリスペクトがあれば」

話を端折ったって構いません。

 

 

 

でも、でも、この作品は

 

「ブライアンが金儲けのため

 自分に都合よく話を変え、

 フレディを利用した」

 

裏切り行為。

 

 

 

なにが「僕らは家族」だよ!

 

昔そんなこと言ってなかったじゃん!

 

 

映画『ボヘミアン・ラプソディ』に、

モヤモヤが止まりません。

 

 

 

 

 

私はIMAXで、2度鑑賞しました。

 

 

初回は、保育園児時代に

「We Will Rock You」を仕込んだ

20歳の次男と。

 

何も知らない次男は感動していました。

 

その様子を見て嬉しかったけど、

私は彼に教えました。

 

「あれは、とホントが

 対3くらいやで」

 

 

 

 

2度目は、70年代から聴いてきた

同世代のクイーンファンと鑑賞。

 

  (彼女のレビューはこちら)

 

ブライアンのファンである彼女は

映画が終わるなり、

私に向き直って こう言いました。

 

 

 

「音楽と役者のそっくりぶり以外、

 感動するポイントが何もない。

 

 ブライは金に目がくらんだな。

 

 およそクイーンのファンならば、

 推しメンが誰かに関わらず

 フレディに敬意を持っている。

 

 その思いを裏切ったわ!

 

 

 昔からのクイーンファンは皆、

 『フレディはとっても良い人』

 なのを、よく知ってる。

 

 

 クイーンが来日した時、

 私は行かれへんかったけど、

 

 友達の姉ちゃんが10万円出して

 ライブのアフターパーティーに

 潜り込んだのよ。

 

 ホテルのバンケットで、

 まさに酒池肉林状態だったって。

 

 クイーンのド派手なパーティーは

 業界でも特に有名だったよね。

 

 

 で、他のメンバー3人は、早々に

 可愛い女の子を選んで

 部屋に消えてしまったけれど、

 

 フレディだけは

 最後までバンケットに残って、

 

 あぶれた女の子たち全員を

 親切にもてなしてくれた上、

 1人で部屋に引き上げたって。

 

 


 フレはジョンと仲よかったのに、

 全く触れられてないし。

 

 フレディ vs. 他の3人で

 仲違いしていたこともないし。

 

 

 そもそも、80年代前半って

 他のメンバーも

 各自ソロ活動してたやん!!

 

 (※追記 ロジャーは77年からソロ活動。

   81年と84年にはアルバムを発表)

 

 

 作曲のクレジットは

 「フレディとブライアンが

 多すぎることに

 ロジャーとジョンが文句を言い、

 「フレディからの提案」

 全員名義にしたんや。

 

 

 バンドは、ずっと活動してた。

 アルバムも出し続けてた。

 

 ライブエイドは、

 1984年に出したアルバム

 『WORKS』のツアーやってた

 頃だったでしょ?」

 

 

 

その証拠は、こちら。

 

冒頭 0:04 で、

「QUEEN WORKS」のバナーを

掲げている人が映ってます。

 

 

 

「WORKS」ツアーで練り上げた

アクトを披露するフレディ。

 

どうみても「絶好調!」ですよね。

 

 

映画では「エイズ発覚で落ち込み」

「1週間前は喉がボロボロだった」

という話でしたが。

 

 

フレディが自身のエイズを知ったのは

1987年頃なので、

ライブエイドの時はメンバー全員、

何の憂いもなかったのでは。

 

 

 

ついでに言うなら、フレディは

温和で控えめなジム・ハットン

暮らしていたから、

孤独な朝など迎えていないはず。

 

そして本番は昼ですから、当然、

ストレッチやボイトレをし、

真面目にリハをやっていました。

 

当日朝にジムの家を訪ね当てて、

実家で家族に紹介してから

ウェンブリーへとか、荒唐無稽ww
 

 

メアリーとは、内縁関係中に

お互い「何度も」浮気した挙句、

内縁を解消したから、

未練タラタラなんておかしいです。

 

 

 

 

 

他にも気になる点はありましたが、

 

音楽マニアの私が言いたいのは、

 

「選曲と順番」の問題です。

 

 

サントラで曲順をご確認ください。

 

 

 

 

映画を見ながら「えっ?」と

違和感を感じたのは、

 

名盤『オペラ座の夜』(1975)

製作する前のツアーで流れた

 

「Fat Bottomed Girls」。

 

 

フレディの声が違うからです。

 

'74年頃じゃない!もっと後の声!

 

 

で、よく考えたら

これは1978年発表の曲でした。

 

 

 

クイーンの曲は「時系列で聴く」

とても面白いんですよ。

 

劇中、『オペラ』製作時に

ロジャーが強く主張していた通り、

 

「常に進化し続けて、

 同じことの焼き直しはしない」

 

バンドだし、

 

ビーチボーイズのように繊細な声だった

フレディが、強い声に成長していく

過程のそれぞれに、

その時期ならではの美しさがあるから。

 

 

 

確かに、'74〜'75年の米国ツアーは

ブライアンは肺炎で倒れるし

フレディは喉を潰すしで

いい音源がなかったかもしれません。

 

 

(ちなみに、米国では前座でしたが、

 日本ではいきなり大成功でした。

 なぜその重要エピソードに触れないのか?

 多分、日本への感謝を忘れたのでしょう)

 

(※追記

 初来日エピソードは撮ったけどお蔵入りとか。

 使用曲は、「My Best Friend」B面だった

 ブライアンの曲「'39」だそうです)

 

 

 

ただ、この時期のクイーンなら

ヒット曲である「輝ける七つの海」

選ぶべきではないの??

 

 

 

もしくは

「Stone Cold Crazy」あたり…。

 

 

 

 

私は、あることに気づいていました。

 

 

この映画は

「フレディが主人公」の割に、

 

ブライアンの曲が多すぎ なんですよ。

 

まさに、著作権料収入の問題です。

 

 

 

サントラの曲番号で示すと、

 

2、5、7、9、10、16、20、21 が

 

フレディの曲。(8曲。18は除外)

 

 

1、3、4、6、8、11、15、19 が

 

ブライアンの曲。(8曲)

 

 

そして、

 

名コンポーザー、ジョンの曲は 12、13。

 

ロジャーの曲に至っては 17 のみ。

 

14と22はクイーン共同名義の曲です。

 

 

 

 

'74 -'75 ツアーのシーンで適切だった

「輝ける七つの海」は、フレディの曲。

 

 私は微笑みを浮かべ、

 君たちを7つの大海に連れて行こう

 

という、当時のクイーンらしい曲です。

 

 

 

一方、「Fat Bottomed Girls」は

ブライアンの曲。

 

 尻のでっかい女たち

 君らが世界を揺り動かすのさ

 

と、状況表現に合ってる?な曲です。

 

 

 

年代も内容も合わないのに

 

ブライアンは、自分の曲を

 

強引にねじ込みました。

 

 

 

 

もうひとつ、ライブエイドの前に

流れた「Live Forever」も

ブライアンの曲。

 

1986年の映画『ハイランダー』の

サントラ曲で、同年発表

『A Kind Of Magic』収録です。

 

 

『ハイランダー』とは不死の戦士。

物語に合わせた楽曲でした。

 

つまり、この曲は

フレディと無関係なんです!

 

 

 

1985年ライブエイドまでしか

描かない物語に、

 

1986年の曲を

まことしやかに 入れ込めたのは、

 

 

事実を曲げて

 

「フレディは死病だと

 ライブエイド前に

 分かった」

 

話にしたからですよね。

 

 

 

ブライアンは

本作の音楽総監督。

 

 

お手盛りは簡単だったでしょう。


 

 

 

フレディを描くのがテーマなら、

 

「Somebody To Love」(←名演)

だけじゃなく、

 

フレディのバイセクシャルは

英国式の全寮制寄宿学校仕込みと匂わせる

 

「懐かしのラヴァー・ボーイ」とか、

 

奇抜な曲とPVがフレディらしい

 

「バイシクル・レース」とか、

 

彼の奔放な私生活を彷彿とさせる

 

「Get Down Make Love」とか、

 

入れるべき曲は多々あったはず…。

 

 

 

 


80年代前半のインタビューで

 

「実は、

 フレディのことは

 あんまり

 よく知らないんだ」

 

と、ブライアンは言ってました。

 

 

 

本当にタチが悪いと感じるのは、

 

 

「よく知らない」フレディを、

 

「大切な仲間だった」フレディを、

 

その名声と人気を利用し、今も

「稼がせてもらっている」フレディを、

 

 

よくも 仲間を裏切った男 に描いたな!

 

ということ。

 

 

 

そして、

 

「クイーンをよく知らなかった」

善良な世間の方たちに

 

「クイーンのメンバー監修の実話」

 

として、自分に都合の良い嘘 を

信じ込ませたことも。

 

 

 

 

フレディ本人は、ファンたちに

 

「楽しんでくれたなら嬉しいよ、

 my dear !  (^^)

 

と笑って言うかも知れませんが。

 

 

ブライアン、見損なったわ。

 

どうせツアーを企画してるんでしょ。

 

 

 

フレディとジョンは

「Friends Will Be Friends」という

心温まる名曲を作ったけど、

 

今のあなたには

阿漕なマネージャーを罵った

「Death On Two Legs」

お似合いだと思う。

 

 

 

 

フレディのことを知るには

フレディが作った曲を

よく聴き、味わうのが早道です。

 

 

 

思考整理アドバイザー・野中ナオミでした。

 

 

 

 

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