ようやく出張にも出始めた矢先の頃でもありました。
看病は出きるだけしたいけれど、正直なところ仕事を全て止めてしまいたくないという思いもありました。
反面そんなことを考える自分自身を責める自分もいました。
また、基本的に代わりってもらう事ができない仕事のため、仕事を受けていて迷惑をかける事になってもいけないなどという責任感と母を心配する気持ちとの間で心が揺れました。
暫く考えた後、今行っている仕事は続けるけれど、新たな仕事の開拓はやめておこう、
講座受講は急に休む事になっても他の人に迷惑をかける事にはならないので、細々と学びは続けようと決めました。
仕事がない日は終日、仕事がある日は仕事が終ってから、毎日母の顔を見に病院、実家へ通いました。
父の献身的な介護のお陰で、当初半年と言われた命の期限の倍以上の時間を共に過ごすことができました。
仕事の事をあれこれ思案したものの、残念ながら最期には立ち会う事ができず、
この日仕事中に入っていた3本の留守番電話は今も忘れることができません。
