秋の夜長なので時間が出来たと言う訳ではありませんけど、見てくれる方も出てきてくれたようなので、皆様方のためにもがんばって更新してみましょう。
今回は私の収集品の中で唯一、生前表記のあるアレクサンドロス大王のテトラドラクマ銀貨の話を。
マケドニア王国 アレクサンドロス3世 紀元前336-323
テトラドラクマ銀貨
生前ー早期死後発行
アケメネス朝ペルシャ帝国を滅ぼし、占領地の各都市で自国の銀貨を発行させたアレクサンドロス大王ですが、インドから帰還してバビロン滞在中に32歳で亡くなられます。
生前発行は大王の死までの間に発行された物を、死後発行はその後の後継者達がデザインはヘラクレスの図柄のまま、裏面のアレクサンドロスの名前を擁立した王や自分達の名前に変えて発行を行なった物や、後継者達が王を名乗り新しいデザインのコインに切り替えていった後も、独自の鋳造権を持つ都市や地方が発行を続けた物と言った所ですかね。
NGCのラベルには生前ー早期死後となっているので、厳密にはどちらか微妙な評価ですけれど、まあ見た目が魅力的であればあまり気にしません。古代ギリシアコインは見た目が美しい物が第一と考えていたりします。死後の後継者達が発行した素晴らしい出来の物もありますので、いつか手に入れたいものです。
NGC評価はAU Strike5/5 Surface3/5 Fine Style(デザインや打刻の状態が良い物に付くようです)
前に紹介したコインと比べると厳しい顔ですが、こちらの方が大王の威厳がある感じですね。ちなみに厚めの打刻なので厚型スラブになります。
裏面のデザインはこちらのゼウスの方がスタイリッシュな感じですね。
生前と死後の見分け方で、ゼウスの足が交差しているか平行かで見分けると言うのもあるそうなのですが、例外もあるのでやはりカタログが必要なようです。実際私の持っている早期死後表記のコインも足は平行です。
発行は小アジア(現在のトルコ)の地中海側沿岸の都市シデ。丁度キプロス島の斜め上当たりですかね。
前のコインと比較してアレクサンドロスの名前以外に、ゼウスの頭の上にバシレウス(王と言う意味だそうです)と彫ってあります。この言葉は後の後継者達も王を名乗って自らのコインに彫り込んでいく事となります。
あっ、最後にもう一つですけどこのスラブ、ラベルの背景絵柄がいつもの神殿の柱じゃなくてアレクサンドロスの絵になっているんですよ。
ポンペイ出土の有名なモザイクですね。
個人的にはラベルのデザインは統一して欲しいのですが、これ限定ラベルとかで変えてるんですかね?
ではこんな所でまた時間が出来ましたら。






