こんにちは、粟津サヤカです音符

京都でオリジナルツアーのガイドをしています。

 

私はもともとは大の歴史ファンで

本を読んだり、史跡を訪ねたりしていました。

京都はどの時代をとっても、

歴史の舞台として欠かすことのできない場所です。

平安時代から現代に至るまで

いろんなできごと、いろんな人物にゆかりの場所を訪ね歩いてきました。

 

そんな時、ふと、価値ある建築物の解体を知ったのです。

前を通るたび、すごいっびっくりと見上げていたレストランの建物でした。

 

その時、思ったのです。

私は一度もそこで食事をしたことがなかった。

その素晴らしさに永遠にそこにあると思い込み、

食べに行こうとすら思わなかったのです。

それなのにレストランの解体を知ってショックを受けたのです。

 

まったく身勝手な話です。

 

このことがきっかけになって、

私の京都散策の目的のひとつに

価値あるレトロな建物への訪問が加わりました。

 

商業施設ならそこで飲食や買い物をし、

自分の目で見て記録に残す。

そのためにこのブログを書いています。

 

さて、今回のレトロは、

同志社礼拝堂ですクリスマスベル

 

同志社礼拝堂は京都御所の北どなり、

同志社大学今出川キャンパス内にあります。

鋭角な三角屋根の礼拝堂がその歴史を感じさせます。

プロテスタント系のレンガ造りのものとしては現存最古のも

重要文化財に指定されています。

 

定礎はなんと目明治18年、献堂は明治19年。

基礎部分に動かざる歴史が刻まれています。

京都に現存する西洋建築のなかでもかなり初期のものです。

 

設計は米国外国伝道団体(アメリカンボード)の宣教師D.C.グリーン。

同志社初期の建築設計を担当しました。

グリーンの作品で同じキャンパス内にあるものは下記の二つ。

このブログでも過去に取り上げています。

 
19世紀後半にアメリカで流行したゴシック様式が用いられています。
同志社の創立者新島襄が
「礼拝堂は同志社の精神」
といったそうですが、その意味でも
学内のシンボル的存在となっています。
 
西側の壁面です。
二連の尖頭アーチ窓が続いています。
1987年から1996年にかけて半解体工事が施されたのだとか、
その間、学生だった方はちょっと残念だったかもしれませんね。
 
レトロなデザインですが新しげなステンドグラス拍手
ステンドグラスは内部からでないとその美しさがわかりません。
入りたい目!
 
扉は固く閉ざされておりましたタラー
土曜日のお昼でした。
同志社礼拝堂は毎週日曜朝の礼拝時、入ることができます。
あと、直近だとクリスマスイブの礼拝も一般向けに公開されています。
行ってみる価値はありそうです。
 
入口付近、見上げると木組みの梁が。
内部へは入っていませんが、本などによると
ハサミを開いたようなかたちの梁(シザートラス)が
堂内の天井を支えている様が見られ圧巻なのだそうです。
 
中へは入れないのか・・・
と、うなだれて振り返ると
窓に使われていたのと同じタイプのステンドグラスが!
扉前にもありましたグッ
これがダーッとならんだ堂内に光が差し込んだら、
「神さまが降臨キラキラ
するような幻想的な景色が見られるのでしょうね。
 
こちら東側。
ほんの少しですがステンドグラスの光が漏れていますね。
かの有名な同志社出身の作家、徳富蘆花が
小説「黒い眼と茶色の目」のなかで、
「五色の光線」と形容したことで有名です。
 
礼拝堂の真裏です。
小さなバラ窓がついています。
ちょうど講壇の部分が後ろへせり出し、
そこへ明りとりの天窓がついています。
そして後ろからも出入りできるように扉が。
 
レンガのくすみ具合に歴史の深さを感じます。
明治時代からたくさんの学生がここで学び、祈り、
それぞれが学生時代の思い出を刻んでいるのでしょうね。
そんな思い出深き礼拝堂で結婚式を挙げるカップルも多いのだとか。
 
同志社礼拝堂、
ミッション系学校ならではのスケールの大きな立派な建物でした。
一部情報によると今はちょうどクリスマス前で
同志社大学はキャンパス内がクリスマスムード一色なのだそうです。
一度見に行ってみたいですね。
 

今回ご紹介した同志社礼拝堂はご案内コースに入っていませんが、

私がガイドをつとめるオフアワーズの京都のんびりおさんぽ旅では

他にも面白い場所をご案内しています。

 

2017年開催分はすべて受付終了しましたが、来年も開催を予定しています。

  • 伏見稲荷から清水寺 ゆるトレッキングコース 1/13() ・ 2/3()
  • 洛中レトロ御所南コース 1/20() ・ 2/17()
  • アカデミック北白川・疎水コース 1/27() ・ 2/10()

 

まだ公開されていないコース、日程については

1ヶ月前を目途に公開してく予定ですので、

ぜひご参加の上、冬の京都で新しい京都の魅力をご堪能ください!

 

現在公開中のツアー一覧はこちらから

(Peatixページへリンクします)

 

さて、次はどこへ行こうかな~ランニング