こんにちは、粟津サヤカですカエル

京都でオリジナルツアーのガイドをしています。

 

京都の歴史や風情ある町並みが好きで

北から南へ訪ね歩いたりスニーカー

西から東へ調べまわったり本

 

そうしているうちに、

この街が無限の切り口を持ち、

切り口ごとに異なるおもしろい表情を見せてくれることに気付いたのです。

そのできるだけ多くを知り、伝えるために

勝手ながらオリジナルのガイドを始めました。

 

そんな私が町を歩きまわっているとき目にした

レトロ消滅の現実ガーン

 

風化、耐震、維持費の重圧、管理者の不在・・・

生まれるものがあれば消え去るものもある。

ちゃんと理解しています。

だからこそ今のうち自分の目で見て記録に残そうグー

そんな思いからはじめたこのブログ、

 

今回のレトロは、

同志社大学彰栄館です。

 

現存する同志社の建築物の中でも最も古い明治17年竣工。

また、京都市内に現存するレンガ造りの建物としても最古のもの。

はいニヤリ当然ですが重要文化財です。

今出川キャンパスの西の端、たくさんの学生が行き交う広場の一角に東を向いて

おしゃれなピーコートのボタンをすべてきっちりはめた真面目な学生のように直立しています。

 

設計はグリーン。

同志社の教員であり、支援母体であったアメリカン・ボードの宣教師でもありました。

同時期の建物で彼の作品は他にも、

同志社大学有終館 (の記事はこちらをクリック!)

同志社礼拝堂

があり、同志社初期の建物は彼がメインで設計を担当していたようです。

 

北側へまわります。

塔屋の部分が前へとび出している以外は箱型をしています。

 

西側の二連窓です。

よく見ると個性的なデザインをしています。

窓まわりのレンガはゆるやかなアーチ。

さらに二つの窓をまとめるように石のアーチ。

それらアーチの間のレンガの使い方が一般的な洋風建築には見られない配置です。

 

まだ西洋の建築技術が日本に浸透しきっていない頃の建物には、

日本の職人さんがその技術を一生懸命学び習得していった跡がみられます。

この一風変わったレンガの使い方もそのひとつ。

伝統的な日本家屋や神社、仏閣を手掛けていた日本の職人さんの

仕事への熱意が見て取れ、同じ日本人としてどこか誇らしいような気持ちになります。

他にも内部の小屋組みや間仕切りに日本の伝統的な工法が使用されているそうです。

 

南側へまわってきました。

煙突が2本ついています。

遠景にみると完全な西洋建築。

アメリカン・ゴシック調という洋式なのだそうです。

 

南側の扉の尖塔アーチ部分はガラス張りで中央部分にファンライトが設置されていて

夜間などは明かりがともるようになっているそうです。

 

京都でレンガ建築といえば同志社!

といってもいいと思います。

国としてまだまだ制度の整わない明治10年代。

京都御所の北側にこんな立派な建物ができて、

周囲の人々はさぞ驚いたことでしょうね目

 

今回ご紹介した同志社彰栄館はコースに含まれていませんが、

私がオリジナルツアーのガイドをつとめるオフアワーズの京都のんびりおさんぽ旅では

他にもいろんな京都をご紹介しています。

 

オフアワーズの京都のんびりおさん旅

  • 洛中レトロ御所南コース 12/16() 

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今年開催分は残すところあと1回!

 

来年開催分も1~2ヶ月前を目途に受付を開始しています。

  • 洛中レトロ御所南コース 1/20()  2/17()
  • アカデミック北白川疎水コース 1/27()  2/10()
  • 伏見稲荷から清水寺へ ゆるトレッキングコース 1/13()  2/3()

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(Peatixページへリンクします)

 

寒い冬雪だるま

寒さに負けて家の中で過ごしがちですが、

思い切って外へ出て運動不足、お正月太り解消!

外の空気を思いっきり吸い込んで気分爽快!リフレッシュしましょう!

 

お申込み、ご参加、お待ちしておりま~す音符

 

さて、次はどこへ行こうかな~ランニング