まただ。
また、あの歌。
「さくら さくら…」
学校から帰ってきた私はベッドに倒れこんだ。
まぁどうせ眠れないけれど。
おかしい。あれは夜しか聞こえないはずなのに。
なんでこんな夕方から…
………**。
まだ、おぼえているということね。
なんで?
なんで?
だってもう、あなたは……
ーーーー第1の手記ーーーー
さくらが舞散る季節に君と
出会ったね。
あの時僕らはとても幼くて
真っ白だった。
優しくて温かい君と、小さ
くて、弱い僕。
さくらの樹の下には屍体が
埋まっている。
その言葉は君が教えてくれ
た。
あの頃はその言葉の意味も
分からなかったけど、コウ
ちゃんがくれた言葉だった
から、僕は呪文のように唱
えてた。
さくらの樹の下には屍体が
埋まっている。
ありがとう。