こんにちは。

横浜みなとみらい・桜木町のプライベートエステサロン

ソワンエステティック オブジアーブ の清野(きよの)です。

 

私は幼い頃からじんましん体質で、体のいろいろな所に広範囲にかゆみが出ます。

 

病院で診てもらいましたが原因は不明で、こういう場合「慢性じんましん」と呼ぶそうです。

これまにでもアレルギー肌対策について書いたブログをいくつかアップしています。

ご興味のある方はどうぞお読みください。

「体のかゆみはボディソープが原因?」

「体のかゆみはボディソープが原因だと判明」

「頭皮のかゆみはシャンプーが原因だった」

「アレルギー生活 入浴剤を比べてみた キュレル VS ミノン」

 

これらのブログではボディソープ、ヘアケア製品、入浴剤をチェックしています。

今回は仕上げのボディクリームについてかゆみが起きないか、かゆみが起きやすい肌を改善してくれているかなど、アレルギー目線でチェックしましたが、アレルギーで

ない方も使用感をお読みいただければ、どれがご自分の肌に合うかイメージできると思います。

 

 

1年中保湿するというのを試してみた

 

 

アレルギー肌やアトピー肌では、特に秋~冬の乾燥季にかゆみがひどくなります。

数年前に発表されたある論文に、かゆみが出ていない湿度が高い時期であっても日々コツコツと肌を保湿していると、乾燥季が来てもかゆみが出にくくなったり、軽く済んだりするとあり、早速私も実践してみました。

 

【この実践の内容や、使用化粧品の詳細についてYouTubeでご覧いただけます】

*「動画を再生できません。ほかのウェブサイトでの再生は、動画の所有者によって無効にされています」と表示されている場合は、この文の下に表示されている
YouTubeで見るをクリックしてください。

 

 

 

 

まずはサロンのボディクリームで

 

 

当時私のサロンで扱っていたのはフランスのエステ化粧品ブランド エステダム オーセリュレール ボディクリーム(下の写真)。

 

エステダム オーセリュレールボディクリーム

 

 

これを秋~冬はもちろん、春夏も毎日入浴後に丁寧に塗り伸ばしていたところ、

本格的な乾燥シーズンのかゆみ発現回数が確実に減った上、肌が真珠のようにツヤツヤと輝くというおまけもついてきました。

 

また、アトピーっ気のあるお客様にもおすすめしたところ、肌にもちもちした保湿感が出て、かゆくてかきむしってできてしまう色素沈着も抑えることができていたので、論文の内容は本当だと実感しました。

 

でも、アレルギー肌やアトピー肌の人はおわかりになると思いますが、食べ物、ストレス、体調、衣類による刺激やケア忘れなどで一時的にかゆみが出ることもありますので、このブログを読んで、完全に全快するのだと誤解しないようにしてくださいね。

 

 

ドラッグストアのボディクリームを試してみた

 

 

ここからはドラッグストアのボディクリームとサロングレードのボディクリームを比べていきます。

 

私のサロンで販売している方をイチオシしたいところですが、秋冬にはドラッグストアでボディクリームやボディローションを買われる方が多いので、そういう方々のご参考になればと今回はドラッグストアボディクリームの代表としてニュートロジーナを選んでみました。

今回比べるのはニュートロジーナのボディクリーム(下の写真左)と、当店で販売しているエステダムのボディクリーム(下の写真右)です。

 

 


     

 

左 ニュートロジーナ インテンスリペア ボディエマルジョン 超乾燥肌用 250ml

右 エステダム オーセリュレール ボディクリーム 200ml

 

 

 

テクスチャーを比べてみると

 

 

2商品のテクスチャーはこんな感じです。

 

どちらも乳白色

 

ここまで、ニュートロジーナの製品もサロンの製品もどちらもボディクリームと言っていますが、正確な販売名はニュートロジーナは「ボディエマルジョン」、エステダムは「ボディクリーム」です。

 

エマルジョンとは水と油が乳化されて混ざっている状態のことで、これら二つは名称は違いますが、どちらもエマルジョン製品です。

 

両者ともクリームと言っても、乳液と言ってもいいようなテクスチャーで、ニュートロジーナの方がクリーム感が強く、オーセリュレールボディクリームの方は乳液感が強いです。

 

テクスチャーの違いは油性・水性成分の種類や量、乳化状態、増粘の仕方などが異なるためです。

 

ニュートロジーナはコッテリした感じ

 

オーセリュレールボディクリームはサラッフワッとしてニュートロジーナより軽い感じ

 

と、このまま比較を続けようとしたところ、ニュートロジーナから新しく「超乾燥・敏感肌用」と銘打った製品が2022年8月に発売されました。

商品名はニュートロジーナ インテンスリペア CICA ボディエマルジョンです。 

 

 

新作登場!

 

 

 

左(赤) ニュートロジーナ インテンスリペア ボディエマルジョン 超乾燥肌用

250ml

 

右(緑) ニュートロジーナ インテンスリペア CICA ボディエマルジョン 

超乾燥・敏感肌用

250ml

 

 

テクスチャー

赤の方がこってり、緑の方がややサラッとしています。

 

 

実際使ってみると赤と緑とでは使用感がかなり違いました。

そして、緑の方の商品名にある「CICA(シカ)」とはツボクサエキスなどが入った「CICAコンプレックス」のことで、これについてはこのあとご説明します。

 

 

「赤」の使用感

 

 

ここからはわかりやすいように、ニュートロジーナの赤い方を「赤」、緑の方を「シカ」、エステダムのボディクリームを「ボディクリーム」と呼んでいきます。

 

使用感は三者とも全く違います。

「赤」のメイン保湿成分はグリセリン。

これは角層深くまで浸透し、そこにとどまり肌を潤わせてくれます。

 

油性成分はミネラルオイルやワセリンなどで、塗ると肌を覆い、閉塞感があります。

ただ、油でカバーされていることはわかるのですが、その内側の皮膚自体が潤っているかというと「ちょっと違う」という感じです。

私の場合、グリセリンだけでは水分が入った感じにはなりませんでした。

 

これは顔の肌でも経験したことがあるのではないでしょうか?

例えば、水分が不足していると感じる時に油っぽいクリームを塗っても、肌そのものの水分が保たれている感じにはならず、顔がただベタベタ油っぽくなるだけということがあるかと思います。

油膜は地肌の水分が蒸散するのを防いではくれますが、補われる水分量は足りない感じです。

 

ただ、すごく寒い乾燥季にとにかく油で肌を守りたい時ってありますよね。

油膜は肌のバリア機能をキープしますのでこの使用感が欲しいお肌には「赤」は良いと思います。

 

 

「シカ」の使用感

 

 

「シカ」のメイン保湿成分もグリセリンで「赤」と同じです。

サーッと伸ばしやすい油性成分のせいで保湿成分も一緒に広がり、「赤」より肌なじみがよいです。

さらにワセリンやシア脂など肌を覆う油分のおかげで、サラッとしているのにしっとりした仕上がりです。

 

 

「ボディクリーム」の使用感

 

 

「ボディクリーム」にも「シカ」と同じ伸ばしやすい油性成分が使われていて、

サラッとした感じは「シカ」同様にありますが、厳密に言うと違います。

「サラッ感」はこちらの「ボディクリーム」の方があり、「肌に水分をのせる感」が強いです。

 

使用感が違うのは、上に書いたような油性成分の違いと、もう一つ、保湿成分がポイントになっています。

三者三様の保湿成分について説明していきます。

 

 

保湿成分でかなり違う使用感

 

 

先述しましたが、「赤」「シカ」ともに保湿は「グリセリン」がメインです。

ニュートロジーナの宣伝文句には「グリセリンが角層の深くまで浸透してうるおいを与えるとともにキープする」とあります。

 

そして、「ボディクリーム」にもグリセリンが使われています。

一つ違うのは、こちらにはキシリトール、無水キシリトール、キシリチルグルコシドを使った原料が入れられている点です。

 

はじめ、私は「赤」と「ボディクリーム」の使い心地を1か月ずつくらい試していました。

「赤」の方は、先に肌表面に油膜が感じられるものの、乾燥しやすい私の肌のようなアレルギー肌が求めている「肌の内側からのうるおい」が感じられませんでした。

 

一方、「ボディクリーム」の方は肌の最外層(外界と接する表面)の1層下に水分が入っているような感じになるのです。

角層全体がうるおってプルンとした感じ。

これ、アレルギー肌やアトピー肌には重要ポイントだと思います。

 

この違い、なんでかな?と思い成分を見ると、どちらにもグリセリンが使われている…さらに見ていくと、先述したキシリトールなどの成分が書かれており、

あー、これだ!とすぐにわかりました。

キシリトールは歯の健康を守るガムなどに使われていて有名ですが、化粧品には保湿剤として使われます。

キシリトール、無水キシリトール、キシリチルグルコシドなどが合わさって外界と接している肌表面の角質だけでなくその1層下以下の角質にもうるおいを与えているのですね。

 

肌には何層かの層があるのですが、それら各層がうるおっていると肌の最外層での角化が健全になり肌のキメの整います。

実際使ってみると、肌のキメが整って輝きが感じられるようになります。

これはアレルギー肌やアトピー肌にとっては羨望の肌です。

 

 

「シカ」の成分

 

 

「シカ」の使用感は「赤」と「ボディクリーム」の中間で、「赤」ほど油っぽくはなく、「ボディクリーム」ほどサラッとしていません。

つまり、「赤」にはない水分補給感があり、「ボディクリーム」にはない油性感があります。

 

「赤」にも「シカ」にも整肌成分としてパンテノールとアラントインが配合されています。

 

パンテノールはヘアコンディショナーなどのCMで聞いたことがあるかと思います。

医薬部外品ではひび、あかぎれなどの外用剤に用いられています。

「赤」も「シカ」も薬品ではないので乾燥を止めるレベルの整肌成分として配合されています。

 

一方アラントインはあまりお聞きになったことがないかもしれません。

これは肌荒れ防止成分です。

また、化粧品でアレルギーが起こりやすい肌のために化粧品そのものの刺激を弱めてくれるため、敏感肌用化粧品によく使われています。

 

「赤」にも「シカ」にもこの2成分が入っていますが、

「シカ」が「赤」と違う大きな点は「CICAコンプレックス」という複合成分が使われていることです。。

CICAコンプレックスはツボクサエキス、パンテノール、アラントインを複合させた成分で、

宣伝文句では「敏感肌も肌荒れしにくい健やかな肌に導く」と謳っています。

 

 

ツボクサエキスがポイント

 

 

ツボクサエキスもあまり聞きなじみがない成分だと思います。

近年は年齢肌用化粧品で大きくフィーチャーされている成分で、

年齢肌をいたわり老化スピードを遅くするメリットの他、

刺激で荒れた肌を穏やかにするメリットがあります。

 

つまり、ツボクサエキス、パンテノール、アラントインの複合成分は、肌のバリア機能を守り、肌荒れしにくくしてくれるということです。

 

 

「シカ」VS「ボディクリーム」

 

では、アレルギー肌やアトピー肌は「シカ」と「ボディクリーム」のどちらを使ったらよいでしょうか?

 

先に「シカ」は

《サーッと伸ばしやすい油性成分のせいで保湿成分も一緒に広がり、「赤」より肌なじみがよいです。

さらにワセリンやシア脂など肌を覆う油分のおかげで、サラッとしているのにしっとりした仕上がりです。》

と書きましたが、

油膜感が強い「赤」に比べて、「シカ」の方はアレルギー肌やアトピー肌が欲しい水分がサーッと伸びてその上を「赤」より軽いタッチの油膜が覆う感じです。

また、その油膜により時間が経ってもうるおいが保たれる感じもします。

 

ただ、肌に水分がキープされる感じは「ボディクリーム」の方に軍配が上がります。

こちらの方は「シカ」よりも長い時間水分がキープされる感じ、言い換えると日持ちする感じがします。

 

このため、「ボディクリーム」は使い続けているうちに肌にモチモチ感が感じられるようになり、2,3日塗るのを忘れてもOKな場合が多いのに比べ、「シカ」の方は毎日肌を覆う油分と水分を補充しないとガス欠のようになってしまい機能が持たない感じがします。

 

「ボディクリーム」は肌の水分を内側から満たす感じ。

「シカ」は外側から覆う感じ。

 

これって車のボディの塗装に似ているなと思います。

塗装の段階で上質なコーティング剤によって塗装された車と、

コーティング剤は普通だけれどもワックスがけでよく見せる車みたいな違いです。

 

 

使いやすさ

 

 

3品使ってみましたが、チューブタイプの「ボディクリーム」よりプッシュポンプタイプの「赤」と「シカ」の方が使いやすいです。

広い範囲に塗るので、少しずつ手に取って塗り伸ばすとなるといちいちチューブをもって押し出す場合は両手を使いますが、ポンプタイプなら容器を持たなくても中身を出せるのですぐに塗れるからです。

また、チューブタイプと違いポンプタイプは同じ強さで押すと同じ量が出てきますし、押す力を変えれば思った通りの量を出せます。

チューブタイプですと出す量の加減がポンプタイプよりやや難しいのでポンプタイプの方が使いやすいです。

 

 

塗り伸ばしやすさ

 

 

塗り伸ばしやすさは「ボディクリーム」、「シカ」、「赤」の順です。

ただ、これは手に取った量が違えば感じ方は変わりますので、あくまでも同じ量を取って塗り伸ばしてみたらということです。

 

 

塗り方

 

 

1回出した量をボディに塗ったら、その部分を手の平で何度もさするように伸び広げます。

顔の肌と違いボディの肌は肌表面にサラッとつけるのではなく、すりこむことを意識してください。

この作業を部分部分行い全身に塗り広げていきます。

 

ある部分だけ塗らないとその部分は乾燥したままです。

 

例えば下着の刺激などではそういった部分にはかゆみが出やすいうえ、

一度かゆみが出ると、乾燥していない部分にもかゆみが広がることがあります。

せっかくほとんどをうるおわせているのにもったいないです。

なるべくくまなく塗っていただきたいと思います。

 

ボディスキンケアは面倒でもていねいに行うことがポイントです。

特にアレルギー肌やアトピー肌の場合は乾燥する季節だけでなく、1年中の継続的なケアが理想です。

 

 

どれを選ぶか

 

 

ここまでお読みになりどれがご自分の肌に合うかなんとなくイメージできましたか?

 

肌に水分が欲しいのか、

荒れて粉をふいているからまずは油分で補修したいのか、

どちらも欲しいのか、

肌の美しさが欲しいのかなど、

欲しい効果はお肌によって違います。

 

あくまでも個人的な感想ですが、

 

油分が欲しいなら「赤」、

なめらかなツヤ・美しさや水分・油分も欲しいなら「ボディクリーム」、

塗り伸ばしやすさ+水分・油分が欲しいなら「シカ」、

という感じかなと思います。

 

どれがアレルギー肌やアトピー肌に向くかはお肌によりますが、「シカ」は敏感肌の方は試してみる価値があるかと思います。

 

どれであれ、お肌が求めている使用感が得られるもの選び、使い続け、

肌にうるおいが保たれているのを感じるようになると、

かゆみはそう頻繁には起きそうにないと実感できるでしょう。

 

 

私のアレルギー生活

 

 

さて、私のアレルギー生活。

ボディソープ、入浴剤、ヘアケア製品を吟味してきたことや、

毎日コツコツとボディクリームで保湿してきた結果、

現在は改善され快調で、肌もしっとりしています。

相変わらずかゆみ止めの軟膏が必要な時はありますが、

それはだいたい食べ物や衣類の過度の刺激などが原因なようで、

肌の乾燥からくるかゆみはおおかた改善されていると感じます。

それから、アレルギー体質の方などで化粧品でアレルギーを起こす場合がありますが、私の場合、今回チェックした3品すべて全く大丈夫でした。

*すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません。

 

 

商品容量・価格

 

 

ここでご紹介した商品の容量と価格をお知らせしておきます。

 

ニュートロジーナ インテンスリペア ボディエマルジョン

250ml ¥1,529(税込) 購入店:マツキヨ 2022.10.19現在

 

ニュートロジーナ インテンスリペア CICA ボディエマルジョン

250ml  ¥1,969(税込) 購入店:マツキヨ 2022.10.19現在

 

エステダム オーセリュレールボディクリーム

200ml ¥6,380(税込) 販売店:ソワンエステティック オブジアーブ

 

オーセリュレールボディクリームは当店のオンラインショップでご購入いただけます。

オブジアーブオンラインショップ

エステダム オーセリュレールボディクリームのご購入はこちら

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

*エマルジョンという表記について

英語ではemulsion(エマルション)と言います。このブログでは日本で一般的に使われているエマルジョンという呼び名を統一して使っています。

 

 

みなとみらい ハーブマインドエステサロン
ソワンエステティック オブジアーブ

ソワンエステティックオブジアーブのホームページはこちら

 

営業時間 10:00~19:00

定休日 火曜日

電話 045(873)0577

 

ラインでご予約・ご注文ができます。

当店のラインはこちらからどうぞ

 

当店の化粧品はこちらからご覧いただけます↓

オブジアーブのオンラインショップ

 

当店の化粧品の詳しい紹介ブログはこちら

ドクタールノー・エステダム・セレックスC・ナノシステム 細かすぎてよくわかるブログ

 

 

オーナーエステティシャン Kumiko
日本エステティック協会 認定講師
日本エステティック協会 トータルエステティックアドバイザー
シデスコ認定 インターナショナルエステティシャン
横浜市スポーツ協会 健康体力作りインストラクター講座修了
横浜市スポーツ協会認定 歩行・姿勢アドバイザー