窓ガラスの謎 | 小津安二郎『東京物語』の謎解き

小津安二郎『東京物語』の謎解き

今まで誰も指摘してこなかった、小津作品の「秘密の演出」や「謎」を解明していきます。

作品前半、紀子は会社(米山商事)を休み、


義父母(周吉・とみ)を東京見物に連れて行きます。


そして、義父母を自分のアパートに招きます。



その時のことです。


    43分40秒頃の画面          44分26秒頃の画面

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2枚の画像を見くらべてみると、驚くことがあります。


とみの頭上に、突然、 「 窓ガラスの割れ跡 」 が出現しています。


帽 子 のように被っています。


それを見やすくするため、背景にタオルまで干しています。



この 「 窓ガラスの割れ跡 」 は、とみの災いの前兆でしょう。


そして、紀子の 「 負の感情 」 をも表しています。


紀子は、義父母につくした心やさしい未亡人 というだけではないのです。


義母(とみ)を拒絶し、強い 「 負の感情 」 を持っているのです。



その理由は、後回しにします。


とにかく、紀子の感情を理解するために、次回に続いていきます。




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