画面を横切る少年達の謎 | 小津安二郎『東京物語』の謎解き

小津安二郎『東京物語』の謎解き

今まで誰も指摘してこなかった、小津作品の「秘密の演出」や「謎」を解明していきます。

尾道で登校する子供達のうち、


少年は帽子を被り、少女は無帽でした。

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これと似ていて、

      

無帽の少年が、イメージ的に少女になることがあります。

 

作品中、五人の少年が、4回、画面を横切ります。


五人の少年は、平山家の子供達を表しています。


最後尾は、いつも、戦死した昌二です。



幸一宅近所の土手を、左方向に歩く五人。
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三人が帽子姿 ( 幸一・敬三・昌二 ) 、二人が無帽 ( 志げ・京子 ) です。


つまり、帽子が男を表し、無帽が女を表します。


東京なので、子供達は左方向に歩いて行きます。



次は、同じ土手を、法被姿の少年達が走ります。 自転車青年が追いかけます。
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やはり左方向です。


二人が鉢巻きをして、二人がしてない、と私は推測しています。


映像が不鮮明なので、DVDで確認しても分かりづらいのです。



最後尾の自転車青年は、中盤で右方向に戻ります(1:31:40)。
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ちょうど、とみが危篤になった頃でしょうか。



上野の陸橋です。

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画像が小さくて分かりづらいですが、


前二人が無帽 (志げ・京子) で、真中二人が帽子姿(幸一・敬三)です。


最後尾は帽子姿で、戦死した昌二です。


やはり東京だから、子供達は左方向に進みます。




小学校の廊下を歩く五人の少年(1人は遅れてきます)。

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尾道だから、子供達は右方向に進みます。


誰も帽子を被っていません。


クライマックスなので、


帽子の無い、さっぱりした開放感を表しています。



半ズボンの色が、男女の区別に使われています。


男女のどっちが白で、どっちが黒かは、


遅れて現れる一人(昌二)で分かります。



昌二の半ズボンは、白でしょうか? 黒でしょうか?



このページのいちばん下に、「解答」の画像を貼っておきます。









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昌二の半ズボンは 「 白 」 でした。


白い半ズボンが、男(幸一・敬三・昌二)を表していたのです。