登校する子供達の謎・4 | 小津安二郎『東京物語』の謎解き

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今まで誰も指摘してこなかった、小津作品の「秘密の演出」や「謎」を解明していきます。

最後は、京子、実君、勇ちゃんの3人です。



小学校教員である京子(香川京子)が、登校する場面があります。


彼女は、老父母に 「 行ってまいります 」 と挨拶してから、


裏 通 り を歩きます。



その京子に、帽子を脱いで挨拶する少年が、平山実(村瀬禅)です。

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実君は、上京した祖父母(周吉・とみ)にも帽子を脱いで挨拶します。

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京子・実君の後ろを遅れて歩く幼い少年が、平山勇(毛利充宏)です。

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勉強道具を左手に持っています。


これは、母親である文子(三宅邦子)に似ているのです。




これで、京子・実君・勇ちゃんも出そろいました。


つまり、京子はそのままの姿で登校したのですね。


3人とも、 裏 通 り を歩いています。


まだ子供だったり、若かったりするため、 表 通 り には出ていません。




さて、尾道では、人は右方向に歩きます。


法則みたいなものです。


船も右方向に進みます。



列車も最初は右方向なのです。


左方向になると、東京行きがイメージされます。




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