生物多様性条約は、僕らの将来に影響あり!? | 《ODSS》エコツアーと登山で岐阜を元気にする!

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岐阜県を中心に登山やエコツアーで地域を元気にして行こう!と熱い情熱をもって、集まった仲間たちの日記です。



こんにちは、しょうちゃんです。


先日、なごや環境大学の共育講座 に行ってきました。


講座の題名は【「先住民族と地域住民に学ぼう」~伝統的知識に学ぶ生態系サービス~】

というもの。


生物多様性と地域住民の生活にどんなつながりがあるか?

僕らの活動にも役立つかと思い、名古屋まで出かけて行きました。走る人


COP10(コップテン)って聞いたことありますか?

今年の10月に 「生物多様性条約第10回締約国際会議」が開かれるそうです。

※COP10というのは第10回という意味で、他にも近々開催されるCOP10

 がいろいろあるようです。。

 上記会議はCBD-COP10というのが正しいとのこと。


それが今年(2010年)の10月に名古屋で開かれるらしいです。


生物多様性条約というのは、僕も聞いたことはありましたが、まぁ「生物多様性を保全」して

絶滅危惧種を守りましょう~

ってな具合の条約と思ってましたが。。とんでもない!!叫び

まずは目的を見てみましょう。


CBD-COP10 の3つの目的

  生物多様性の保全-野生生物の保護、保護地域を作る、外来種の規制


  持続可能な利用 -自然利用のルール、将来世代にも自然からの恵みを引き継ぐこと


  遺伝子資源から得られる利益の公正・衡平な配分

            -途上国(先住民)の地域や知恵を利用し、都市が得る利益は途上国と

             公正に分配すること。


1,2は、何となく理解していました。でも3は、????何のこと?って感じでした。


 フェアトレードって言葉を聞いたことがありますか?

途上国で働いた人たちにそれに見合った利益を得てもらうための運動?のことだったと記憶して

います。コーヒー豆なんかは有名ですよね?


 実は【】などの新薬などは、先住民の知恵から生まれているものが多いらしいんです。

目を付けた製薬会社などが、先住民が大事に育ててきた植物などを大量に持ち帰ってしまう事件

過去に起こっているようです。

ひどいのになると、特許を取って途上国の企業にまで「特許料を払え」と良い寄るとか。。パンチ!


条約会議でも、会議内容の50%は3の「遺伝子資源から得られる利益の公正・衡平な配分

に関しての議論が白熱しているようです。



でも、なんでそれが僕らに影響あるわけ~はてなマーク


と思いましたか? 思いましね? 思ってください(話が続かないので)



もし、3の目的が「地域(途上国)の利益の公正・衡平を認めます。法律決定!」となった場合。

  

  事象1.まず、外国から輸入している野菜や種子や食材の値段が急騰する可能性が

      あります。

      (決議されないにしても途上国が別の規制ルールを作る可能性も!!)

      (作っている人がしっかりした利益を得ることになったら単価は上がる。)

   <しょうちゃんの感想>

     これは実は日本の国内自給率が上がるきっかけになる可能性があるとにらんでいます。

     地産地消ブームで、また新しい国内原産の伝統野菜などが見直される!

     なんてことにもなるかも。

     今のうち、畑を手に入れておこうかなにひひ


  事象2.薬の値段に変動あり???(この業界が一番打撃を受ける可能性あり)

      (実際は、途上国のから出た薬を途上国の人が買えないのが問題で、それが

       各国間で解決出来れば前へ進む可能性はあります。)


   <しょうちゃんの感想>

     薬を使わない我が家にとっては、たいして影響ないですが、今まで先進国で独占

してきた薬の利用は、見直されることになります。

     巷にあふれているドラックストアなどは、最悪、規模縮小を余儀なくされるかも。

     心配なのは、現在重病の人や、今後、疫病がはやったりする時の薬やワクチンが

     一般ピーポーでは手に入らない希少価値の高いものになってしまう可能性も

     そうすると、国内産の薬草や漢方など東洋医学が主になったりして。。。


  事象3.もうどこに影響あるかわかりません!!(しょうちゃんの勝手な意見)


   <しょうちゃんの感想>

     木材資源も永遠ではありません。種の保全という観念で外材(外国の木材)の

     値上がりもあり得るかも。

     一次産業(農林水産業)の復活の兆しになれば、成立も良いかな~と思っちゃいま

した。


というわけで、わかっていただけましたか?

10月の決議内容によってはこれからの僕たちに少なからず影響が

ありそうです。

(生物多様性条約を取り上げるマスメディアは沢山ありますが、

 ここに焦点を当てているところはほとんど無いとのことでした。)


  ちなみに、長くなるので書けませんでしたが、

 1番、2番も僕たちには良いことがあります。

 これまで地域の開発は、環境アセスメントとして、生物や植物だけに焦点が集まってましたが、

条約が賛成に決議されると社会的、文化的な価値にも重きが置かれることになります。



  つまり、「地域の伝統文化が色濃く残っている」「代々受け継がれたお祭りがある」など、

伝統的な知識や習慣なども、開発の可否を決める要素になるわけです。


  しかしながら、これは「アグウェグーガイドライン」というのですが、守らなくても罰則の

 無い国際法のガイドラインです。

 決議されても僕たち国民が新法を作りなさい~と言わなければ、いつまでたっても

 準備中になってしまう可能性も。。。


 途上国は、この「生物多様性条約」に則した法的拘束力のある国際法を作れと言ってい

ます。

 先進国は次々とその意見に歩み寄ってます。


  現在(2010.2.2)日本は「歩み寄らない」立場にいます。

 法的拘束力のないガイドライン(ボンガイドラインと言うそう)があるから

 「それで良いじゃん!」ってな感じです。

 (ちなみに、歩み寄ってない国は、

  日本、オーストラリア、NZ、韓国、そして条約にすら入ってないアメリカ!!パンチ!

 今年の10月、ホスト国の日本はいかなる旗振りをしていくのか。。。。

 まだ、日本人(政治家の人たち含め)には自然と共生する大切さを感じる心が残っている

信じて、そして、その中でも貴重な先進国として、


 「正しい選択、正しい対応目


 をしてほしいものです。


 参考HP(日本に正しい情報を出していることろは少ないらしく。。)

 生物多様性条約事務局(条約の歴史、条文、締結国など) (英語)

 生物多様性条約事務局(農業生物多様性、遺伝資源の利益配分など) (英語)

 


 もっと知りたい方は、いろいろ検索してみてください~。